スペインでプロを目指すのはより過酷な道を選んでいる。
仕事上スペインでプロを目指す選手と出会うことは多々あります。
スペイン人、日本人だけに限らずフランス人、ポルトガル人、南米人、中国人や韓国人もいます。
数年スペインで指導者をして、今ADAアルコルコンというスペイン2部に所属するプロクラブの育成で指導者をしていることでより身近に「プロを目指す」ということを選手達から感じています。
日本人がどうすれば下から這い上がってスペインのプロリーグに届くことができるのかをこれからスペインでプロを目指す選手に伝えたらなと思います。
スペインでプロを目指すのは日本より過酷
日本の方がプロになりやすい。僕はスペインでプロになることと比べるとチャンスは多いにあると思います。
スペインでプロと呼ばれるのは1部、2部の選手と2部Bの一部です。日本のJリーグとこれに関しては大きな違いはありません。しかしトップチームに上がるという意味ではスペインの方が過酷です。
それはなぜか?
言語の壁とクラブの組織に理由があると思ってます。
言語の壁
スペイン語の習得は必須です。
スペイン語が話せないのに上のカテゴリーを目指したいと思っている選手は絶対に活躍できません。
なぜならスペインは文化的にファミリー感を大事にします。サッカー界ではスペイン語を話せない外国人には見向きもしません。それでくらい会話が成立することが重要視されています。
サッカーだけで成り上がることは無理だと言いきれます。
語学力も並行して成長しなければスペインでプロにはなれないでしょう。
日本と違うクラブの組織
日本との大きな違いはU23のBチームを所持しているかしていないかです。
じゃあなぜそれがプロを目指す上で過酷な道のりになるのか。
僕は競争意識の高さに繋がるからだと思っています。
有望な選手をチームで競わせ、リーグ戦に若手主体で挑むことで切磋琢磨させる。リーグ戦という昇降格のある公式戦をシーズンを通して経験することは大きな成長が期待できます。
一方で毎年のように有望株の獲得やユースからの昇格選手との競争で限られた枠を争わなければなりません。もちろんそこには外国人枠の制限もあります。
同年代と競い合う一方でその競争に勝ち残れなければトップデビューは叶わないという環境がより過酷な道だと感じるところです。
プロデビューするアルコルコンの選手
2020-21シーズンが開幕して僕が所属しているADアルコルコンでプロデビューしている選手がいます。
昨シーズンはBチーム(Tercera)でしたが2名が見事トップ昇格しています。
こうした成功例に日本人が加わることができるように頑張ってもらいたいです!!
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