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<読書>書店を歩く


コロナ禍直前
岡山の未来書店をぶらぶら歩いていて、目に留まり買って帰った
「植物は<知性>を持っている」

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科学的というよりは著者の独自の視点で書かれたものかと思いましたが
読み終えて、植物を見る目が全く変わりました。

それからは、道端の草や庭の植物も、精巧なメカニズムで呼吸し、感じ、
生命活動を正確に行なっている知性を感じるようになりました。

最近になって、「植物はそこまで知っている」を電子版で購入し
読みました。

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第一印象は、「植物は<知性>を持っている」の方が
まとまりが良く、わかりやすい、と感じました。

そして、改めて再読すると、内容的には同じことを
前者は一般の人にわかりやすく、後者は科学的な視点で
紹介しているだけで、優劣は感じませんでした。

おそらく、紙で読んだか、液晶で読んだかの差が
本全体を俯瞰できるかどうかの差になったように思います。

両者ともに読み終えて同じことを思いました。
植物たちは、正確に生物としての生き方を全うしているのに
人間は、生物として当たり前に持っていたはずの能力を
「機械」に頼りすぎて失ったり弱められたりしている、ということでした。

先日の土石流で生き残った人たちが、一様に、気づかなかったと
言われていたのも、その一つではないかと思います。
隙間の無い締め切った空間、テレビの音、人工的な香りに弱められた嗅覚

1冊の本から、そこに書かれていないことにも
いろいろと思い到る楽しみは
書店をぶらぶら歩いたからこそ出会えたもの。

今は、話題になった自己啓発本やビジネス本を誰も彼もが読む時代。
書店を歩く、ブックカフェで古い本を読む、そんな中から
広がる世界は素敵だなと思います。

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