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女心と秋の空


中谷美紀さんという女優さんを素敵な人だなと
ずっと思っていました。

彼女のエッセイ集「女心と秋の空」

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をパラパラと見ていて
女優さんが書いたエッセイ・・口述をライターが書いたのかな?と
いう芸能人への偏見が見事に打ち砕かれました。

短い一つ一つのエッセイに彼女の想いが溢れていました。

未来の子供達のために
震災後のこの国への想い
日本の伝統文化や言葉遣いへの想い

読みながら、俳優さんって、一般の人たちよりもずっと
文学や人の生き方に触れ多くの場所を体験し
沢山の人と交流している人たちなんだ・・・と実感しました。

そんな人が語る話が面白くないはずは無いです。

そして、もう一つ驚いたことは
彼女は全てに恵まれた人だと思っていました。
左足が2センチ短い、というハンディを努力によって
乗り越えてメンテナンスを続けていることを知り
自分にも経年劣化といえばその程度の足の不調がありますが
完治しないまでも、より動きやすく、生きるための
努力をしなくては、と思わせてもらえました。

語学堪能も、様々な好奇心の発露であり
私たちは、こんなことをしたいなあ、できたらいいなあと
思うだけですが、彼女がその好奇心を努力によって
実現していることが素晴らしいです。

私の年齢で、真似られることなどほとんどありませんが
よりよく、生きる姿勢からは、自分の前にある道を見つめて
多くを求めず、何が必要かを静かに見据えて進む勇気を
いただける、ワクワクする素敵な本でした。




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