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悪徳業者へのクーリングオフ体験


この体験は2021年8月のことですが社会経済が落ち込んでくると、あの手この手で
詐欺や悪徳商法が出てくると思いますので
私が最近体験した事と、それに対する対応を
ご紹介します。


私が実際に行ったクーリングオフの手順を先にまとめておきます。

① 郵便局へクーリングオフの内容証明郵便を提出
  (配達記録をつける)
② 相手先にFAXでクーリングオフを発送した旨伝える。
③ 担当者の携帯に連絡する。
④ 消費生活センターに報告する。

相手がまともな業者なら
クーリングオフを通告するハガキを投函すればいいのかもしれませんが
悪徳業者の場合はそれでは安心できません。

詐欺商法については、高齢者向けの注意喚起情報も沢山出ていて
義母もかなり気をつけていたのに契約してしまいました。

その理由は

30年前にこの家の屋根を施工した会社からの依頼で来た
材料の製造が終わるので確認する、と言われたから信用したようです。

屋根に上がって撮影したという写真を家に上がり込んで
テレビに繋いで見せているところに
私がたまたま届け物に行き、出くわしました。

このコロナ禍に見ず知らずの業者(それも本人は千葉から来ていると名乗っている)
を自宅にあげているのを不審に思い、会って話を聞いてみました。

その時点で、私は手元にiPhoneを持っていたので
相手が出す名前などその場で調べたり
テレビ画面に映った画像をしげしげ見て、不審な点を質問したりしたので
その時点で、ここはやめとこうと思ったかもしれませんが
交わした覚書によると、翌日は午後から雨なので早朝7時に作業を始めて
1時間程度で終わるので、義母は寝ていてもいいという話だったようです。

不審点を確認しているうちに
相手が気色ばんで来たので、ここで暴れられたら困ると思い、
後でクーリングオフをする手もあるので、その場はそこでおさめました。

ところが、帰りがけに、明日は雨のようだから後日、と言って帰りました。

私が覗かなかったら、おそらく千葉から来たという屋根リフォーム業者は
早朝屋根に登り、何もせず、義母が用意していた大金を
受け取って帰る算段だったと思います。

逃げたとは思ったのですが、契約書に署名捺印をしているので
念の為、クールングオフ書類を出そうと、本店や支店について
Googleマップで調べてみたら
本店は廃墟のようなビル、支店は東京のレンタルスペースの住所で
電話番号さえ、記載されていませんでした。

義母が名刺の携帯に電話をする、というので
契約書をたてに何か言われても困るので、とにかく
クールングオフの書類を送ってから、その旨伝えることにしました。

① 郵便局へクーリングオフの内容証明郵便を提出
  (配達記録をつける)

まずは、郵便局へ内容証明郵便を出しに行きました。
ネットで調べて書いて行ったのですが
一行の文字数や、何行までなど、細かく規定があって
相手先を末尾に書く、ということもできていなかったので
作り直して提出し、内容証明プラス配達記録郵便として提出しました。
これはネットの情報が間違っているというよりは、古い情報を
見てしまったのかもしれませんし、行政機関から出ているものは
書式が違うようです。
ネット検索で情報を見るときは、記事の期間を1ヶ月とか1年とか指定しましょう。
(期間を設定した検索方法がお分かりにならない方は別にご紹介しますね)

郵便局のHPで確認すると間違いないです。


内容証明郵便を初めて出しましたが
相手方、郵便局、自分と同じものを3部用意して
確認印が入ったものを控えとして受け取ります。


② 相手先にFAXでクーリングオフを発送した旨伝える。

相手がいくら受け取っていないと言っても
現物が郵便局にもあり、投函されたことも証明されるので
法的には問題ありませんが、どうせ届かないだろうと思っていたので
投函済みであることを伝えようと、まずは契約書に書かれている
FAX番号にその旨書いて送ってみました。
記録が残るように、コンビニから送りましたが
電話番号が使われていないようで、送れなかったという
記録を受け取ることができました。


③ 担当者の携帯に連絡する。

最後に、名刺の携帯番号に連絡しました。
本人と名乗るのですが、どうもあの時の人ではなさそうで
まだ2日ほどしか経っていないのに、こちらのことをよく覚えていない様子

とにかく、内容証明郵便でクーリングオフ申請を送ったと
伝えると、もう送ってしまいましたか?と言うので
はい、郵便局から出しました、と伝えると、
わかりました、会社に伝えますと、素直に対応しましたが
予想どおり、不在のため留め置き期間を過ぎたので返送されてきました。


④ 消費生活センターに報告する。

当日のやりとりで相手はすでに逃げたのかもしれませんが
署名捺印をしていたので、徹底的に対応し、
国民生活センターにも悪徳業者として通告しました。

手順について訊かれたのでお話したら
完璧だと言ってもらいました。

本当に腹立たしい出来事でしたが
義母にはえらく感謝されて、普段は全く役立たずの嫁なので
少しはお役に立ててポイント稼げたかなと思っています。
(何のポイント?)

後日、地元の建設業者の方に見てもらったら
やはり、屋根は全く問題がなかったようで、義母が安心できるよう
沢山写真も撮ってくださいました。

気をつけていても、騙されてしまうのは
老人の一人住まいでは、なかなか避けられないことですので
同居していなくても、頻繁に連絡はした方が良いと思います。

そして厳しく追及すると、ごまかそうとする高齢者も多いので
正直に話しやすいような関係を作っておくことも大事だと思いました。

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