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<work>受けた講座をどう活かすかを考える

講座を受ける動機は人それぞれですが、最も多いのは、講師業や発信をしている人が自分の研鑽のために受けるというものではないでしょうか?
資格取得のためや、資格維持のために受けるものは別として自分のスキルアップや、仕事の参考になるように、という目的が多いと思います。

そんな時に、いつも難しいと思うことがあります。
受けた講座をそのまま伝えることを禁じている先生もいらっしゃいますが、そのままの転用はマナー違反だし、情けないと思います。
ただ、学んだことを自分の仕事に活かせないなら、何のために受けたのかわからないのではないかと思います。


読書感想文を参考にする

よく思い出し参考にするのは、学生時代に受けた読書感想文指導です。
本のあらすじを書くだけでは、感想文にはなりませんし、感想だけでも「読書感想文」としては評価されません。
読んだ本が、自分にどのように影響して、自分の行動や生き方がどのように変化したか、というところまで書かれていると良い評価をもらえる、と。
読書感想文に良い評価をもらおうとは思わないにしても、受けた講座の活かし方のヒントにはなると思います。

読書感想文は課題図書の中から選ぶことが多いですが、選ぶ基準があると思います。
興味があるから、役に立ちそうだから、サクッと読めそうだからなど。
短くてサクッと読めそう、という選択基準はここでは除外して、その本になんらかの期待を持って読む、という読み始める前の段階があります。
講座の受講も、知りたいことがある、疑問を解明したい、などの動機があると思いますので、問題意識を持って受講することで、得られる収穫はさらに大きくなると思います。
そして、その得られた収穫を自分の問題意識や興味関心の中に落とし込んでさらに深めたり関心を広げたりすることができると思います。

長谷川弘江先生の講座

先日受講した長谷川弘江先生の講座

「錬金術・魔女・魔術のアロマとハーブ」

なんだか妖しくて非科学的、と思われるでしょうか?
受講のきっかけは、以前から見聞きしていたヒルデガルト養生法が発信者によって違っていたり、具体的なノウハウを断片的に羅列しているだけのようで、私が誰かの本の受け売りで発信するとヒルデガルトさんの偉業を間違って伝えてしまうかもしれない、と手を出すのをやめていました。
きっかけはご紹介いただいた、長谷川弘江先生のYouTube動画。

「大好きなこと」を楽しそうに深く研究されているなあと感心しました。
そこで、長谷川先生のヒルデガルト講座をオンラインで受講して、知識豊富なのに気取らない先生のファンになり、東京の生活の木表参道校でリアル受講してきました。

ハーブの世界は、宗教儀式や魔術から、医薬代替、日常の気楽に取り入れられるライフスタイルまで広範囲ですが、私は日常に誰もが簡単に取り入れられるハーブのある暮らしを発信したいと思っています。
ただ、発信者は誰でも簡単に取り入れられるだけの知識では問題が発生したり質問や疑問に答えられないので、発信は簡単でも、発信者としては、できる限り広範囲に深く知っておきたいという気持ちがあります。

いまでこそ科学がさまざま解明してきていますが、科学で理解するずっと以前の古代から、人は錬金術と呼ばれる「医学・科学・薬学」の力で病気を治してきました。

現代の科学は錬金術や魔法、魔術と呼ばれるものから学び発展してきたことを忘れて、科学で理解できるものだけを信じるのはいかがなものか?と科学大好きな私も、科学で理解できないものは全て否定する、という若い人の価値観に危うさを感じるようになりました。

特に心のあり方や子育てなどは、科学ではまだまだ解決できないものがあります。

リアル対面講座の魅力

今回も、「長谷川先生の知識のシャワーを浴びた」そんな印象の講座でした。
ご用意くださったキフィの材料は、今は国内で手に入らないものも含まれていましたし、勉強のために訪れた外国で手に入れられたものを惜しげなく見せてくださいました。




リアル対面講座ならではの魅力を改めて実感しました。



オリジナルを目指す

先日出演させたいただいたNHKラジオの生放送では、オンライン講座でお伺いした、キーワード
「昔の人ができていることは今の私たちなら簡単にできる」

「食品の加熱」
この2点を中心に、自分なりの考えや調べたことをなるべく、ハーブに馴染みの無い人にも楽しんでいただけるような話をさせていただきました。

スペシャリストの方のお話を伺うことで、自分が立ち止まっていた壁の向こうへ進むきっかけをいただくことができます。
そして壁の向こうでは、自らの力で調査、収穫をしないと、オリジナルにはなれない、と考えています。

長谷川先生はご自身が書かれた内容のレジュメはどうぞ、どんどん使って魅力を広げて下さい、と仰いましたが、しっかり理解しないままに流用出来ないレベルの素晴らしいものでした。


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