見出し画像

自己肯定感の低いあなたが好き

久しぶりに書家の友人に会いました。
彼女には、何かお願いする時に連絡して会ってもらっていますが
いつも彼女の包み込むような優しさに会うのが楽しみです。

今回もランチミーティングでは沢山話をしました。

その時に彼女から「自己肯定感」という言葉が出てきて驚きました。
周囲の人たちから「自己肯定感が低すぎる」と最近よく言われるのだそうです。

東道後のそらともり レストラン
東道後のそらともり レストランスイーツ

彼女は若い頃から、アトピーの養生や
その時に出会ったフラやロミロミマッサージなどを学ぶため
よくハワイに行っていて、話も聞いていましたが
その頃の私はハワイに全く興味が無く
ふーん、という気の抜けた反応だったと思います。
すばる望遠鏡の話題の時にだけ、急に身を乗り出しましたが^^;

ふとしたきっかけでハワイへ行ってきてから
彼女の話していたハワイのことが、色づいて見えてきて
帰国すると用も無いのに連絡して
ハワイの話に盛り上がったりしました。

彼女から教えてもらったIZという歌手の歌声も
現地に行ってから聴くとますます魅力的でした。

私が彼女へのお願いというと
人を紹介してもらったり、句碑の文字を書いてもらったり

ホテル椿館 まつやま子規の庭


と彼女にしかできないことに頼っているわけですが
周囲の人たちから「自己肯定感が低すぎる」と最近よく言われるのだそうです。

「自己肯定感の上げ方」みたいな本までもらったそうです。

確かに、彼女にはコンプレックスがあります。
アトピー治療のために行ったステロイド投与の副作用で
50代になっても肌は乾燥して黒ずんでいるところもあります。
「フラを踊ると現地人に見られる」なんて笑っていますが。

でも、私は彼女に「会いたい」し
会えば何時間でもリラックスして楽しくて
次の予定に遅れて相手に迷惑をかけても
彼女とゆっくり話した時間を後悔することはありません。

最近よく言われるようになったのは、きっと
心理学界隈でしか使われていなかった「自己肯定感」
という言葉が、一般に知られて使われるようになり
誰もが心の中にあるコンプレックスを擽るのではないかと思います。
そこに、出版界が「自己肯定感」という言葉に飛びつき
広まったからではないかと思います。

でもね私は思うのです。
その辛い経験や自信のなさが彼女の「優しさ」の源だと思うのです。
そして周囲の「低すぎる」という言葉は
彼女を評価しているからこそ、それに見合う自己肯定感を
持っていない、ということなのでしょう。

自信満々の人、それもお手軽な自己肯定感を上げるメソッドで
勘違いしている人・・・を私は好きでないし痛いなあ、と思います。

生き難く、本人も周囲も困っているときには
自己肯定感を上げる、という治療が必要かもしれません。
でも、そうでないなら、普通の私たちは自己肯定感なんて
上げなくいいと思うのです。

最近話題になる発達障害も、周囲とのミスマッチで
本人や周りが困っているときには「障害」としての
手当が必要かもしれませんが
本人が気にならなくて、周囲も寛容であれば
同じ人間でも「治療」は必要ではないと、医師でも家族でも無いですが
「私は」思います。

そんなあなたへ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?