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私の血はルマンドでできていた。
先日契約したU-NEXT。せっかく契約したのだからと色々満喫中。先日はムーンライトを観た。
いじめやネグレクト、ドラック等々結構しんどい内容の映画で観てて辛かったんだけども、映像がめちゃくちゃ綺麗で見入ってしまう。一人の少年が大人になっていく成長物語。
パート1の少年期編の母親とのやりとりは見ていて辛かった。
私自身家族愛というものに懐疑的というか、あまり重視していないんですよね。『親だから尊敬しなくてはいけない』とか『兄弟は仲良く』とか押し付けは好きじゃないなと。
もちろん心から尊敬していたり仲よかったりするのは素晴らしいと思うんだけど、それと同時に嫌いだという気持ちも尊重すべきだよなと思ってます。
なので娘たちに嫌われたら『まぁそれはそれだよな』という感じですね。
(とはいえ嫌われないようにめちゃめちゃ努力しますけども)
私の親の話でいうと、あるエピソードがあってから親を大尊敬するようになりました。
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大学生の頃。
地方から出てきた大学生あるあるで、大学時代はお金がなかった。
自分で言うのもアレですが、堅実な子どもだったのでお年玉等を貯金して一応大学入学までに100万円ほど貯金をしていた。なのだが、不思議なことに大学時代に一気になくなった。謎。
お金がないので食べるものも当然ない。バイトの給料が入るのは3日後だ。
財布には300円くらいしかないぞ。
とりあえず家の中を探ってブックオフで売れるものはないかとゴソゴソ。
買ったばかりのOASISやWEEZERの新譜を売ろうかどうしようか迷っていた。3000円で買ったアルバムもきっと500円くらいにはなるだろう。いやしかし今回のアルバムは最高だったぞ。そういえばナインインチネイルズの新譜も欲しい。いやお金ない。どうする。
そんなことを考えながら家の中をウロウロしていたら、『ピンポーン』とインターホンが鳴った。ドアを開けると宅急便。実家から小包が届いた。中身を開けるとお米とルマンドが入っていた。
ルマンド。しかも2袋も。
みなさんルマンド好きですか?私は正直この時までルマンドを食べた記憶がないし、親にもルマンド送ってくれと言った覚えもない。しかし大量のルマンドがダンボールの中に。
空腹だった私はルマンドを食べた。なんだこれは、めちゃくちゃ美味しい。気づいたら一気に食べていた。大満足。最高。母親は神様かと思った瞬間。
その時の私の血は、ルマンドでできていた。お母さまありがとう。
そんなことを、母の日にムーンライト観ながら思い出した。
※今年は実家にカーネーションを贈りました。
読んでいただきありがとうございます。