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ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「ラジオネーム」とはなにか?

 ラジオネーム…この要素については語りたいことがとても多いので、この記事はかなり長文になります。また、ほんとうに大切なことは末尾に触れますので、読み飛ばしてラストだけ読んでいただいてもかまいません。ただ、けっこういろんなパターンで実際に「ラジオネームは採用率を左右」する存在なので、できれば時間のあるときに熟読してください。では前置きはこれくらいにしてスタートします。

〇前置きといきなり矛盾しますが、本質的にラジオネームは「なんでもよい」が結論です。だからこそ、奥が深いとも言えますし、こだわりたくなる気持ちもわかります。でも、基本は「なんでもいいんだなー」が最終的な結論だと思って、以下、トピックスを立てていますので、好みのところを記憶してください。

〇ラジオネームは「シンプルでいい」。
 SNSの実況などで「番組にメールを送りたいけど、いいラジオネームが思いつかないからメール書けない!」みたいなリスナーさんの書きこみをたまに見かけますが、それは最初から肩に力が入りすぎです。小説家を目指す人が「いいタイトルが決まらないから一行も書けない!」という心理にちょっと似ています。
 ラジオネームなんて本名が「智子」さんなら「トモ」ちゃん、本名が「智彦」さんなら「トモ」くんでいいのです。メールを書こうとしているとき飲んでいる「ウーロン茶」でもいいし、たまたま目に留まった「ボールペン」だっていい。せっかくいいメールの内容を思いついているのなら、ラジオネームでつまずくなんて損です。適当な名前で送ってしまいましょう!あとで変えたっていいんだから!

〇ラジオネームは「凝りすぎると採用されづらい」面もある。
 とにかくインパクトを与えればパーソナリティの目を引くだろうという考えなのか、やたら画数の多い漢字や、長ーいロシア語などでラジオネームを作ってくる方もいますが、これははっきり言って逆効果です。そもそもパーソナリティ、スタッフ、スタジオにいる全員が「このお名前、どう読んでいいのかわからない…」状態に陥ったら、どんなにメールの内容がよくても残念ながらボツになるケースもあります。凝りすぎるくらいなら平易のほうがベターです。

〇↑これに付随する形ですが、採用率が上がる可能性のあるテクニックを一つご紹介します。ちょっと凝ったラジオネームをつけたら「ふりがな」をつけましょう。ラジオネームとは言え、誰かの大切なお名前なので、パーソナリティさんは「できれば読み間違えたくない」という心理が働き、「この方のメール、内容はいいんだけど、お名前(ラジオネーム)をなんて読んでいいのかわからないし、読み違えると失礼だから、ほとんど同じ内容のこっちの方を採用しよう」というケースは、打ち合わせで実際に何度も体験してきました。「こう読まれたい」というこだわりのあるラジオネームならふりがなを忘れずに。別の記事でも書きましたが、メールは「音読されるもの」と常に認識しましょう。

〇でも、そんなこと言ってもやっぱりしゃれたラジオネームで投稿したいじゃん!まあ、そう思うのも当然ですよね。「いずれこのラジオネームで常連になってパーソナリティさんに憶えてもらうんだ!」と考えつつ投稿の励みにする、投稿リスナーの正しい姿勢です。
 確かに、キャラクターのはっきりした名物リスナーのラジオネームだと、スタッフやパーソナリティも読む前から、聞いているリスナーもラジオネームが紹介されただけで「キター!!!」と期待が膨らみます。
 …ただ、忠告しておきますが、こういったSNS社会において、「常連だ」というだけで嫉妬されたりする可能性はありますし、実際にそんな事例を観測してきました…すごく人気があって投稿数は多いけど、当然採用数・採用枠が少ない、という番組の場合、採用落差が出るのは当然の流れ、そこには怨嗟の思いも発生します。
「だったら自分はあまり目立たないでいいや~」と割り切って、あえてキャラクターを主張せずに平凡なラジオネームをつけるのも処世術だと思います。さらに言えば、こんなものは単なるラジオネームなのですから、飽きたら変えちゃえばいいや!くらいのノリでつけましょう。

〇しかし…ちょっとぶっちゃけますが、「いいラジオネームはやはりいいラジオネーム」です。もはや禅問答みたいですが。
 たまにSNSの実況や苦情メールなどで「ラジオネームで選んでるのかよ!?」みたいな悲痛な叫びを見かけますが、基本、それはないです。やはりメールは本文が命なので、ラジオネームを優先させることはありません。
また、同時に「この方、めちゃくちゃいいラジオネームで紹介したいけどメールの内容が伴っていない」という事例で、採用されない方もけっこういらっしゃいます。
 が、例えば「メールの内容やクオリティがほぼ同一」だった場合、この場合のみ!ちょっとだけ面白いラジオネームが選ばれやすい…これは事実です。これは心理的にそうなってしまうんです。だって「1通読んだらラジオネーム&メールで2度おいしい」んです。それは採用されますよ…
 ですので、「メールのクオリティがほぼ一緒の方に競り勝つため、そのぎりぎりまで採用にこだわりたい…」と思う方はやはりラジオネームまで考え抜く、それしかないと思います。その努力がきちんと実を結ぶかどうかは保証できないのですが…

〇ここからは高等テクニックですが、使用しやすいテクニックでもあります。
 実際、やはり巧みな方は「ラジオネームでひと笑いとってからメールに」という小技を使ってきます。これはよく聞いたことがあるかと思います。
ただ、さらに乗せるワザとしては
◇ラジオネーム自体がメールの伏線になっている
◇末尾に書き添えるラジオネームがメールのオチになっている
 というテクニックがあると思いますし、よくできているなあと感心して、たまに採用します。これは「メールの一部としてラジオネームを使用する」または「ラジオネームも含めてメールを構築する」という考えに成り立っていて、うまくハマると複合的な効果を生みます。例えば、あえてラジオネームをつけずにメール本文を書きだし、書き上げたあと、メールの最後の一文をラジオネームに使用する。そんな書き方を試してみてはいかがでしょうか。

〇書き忘れていましたが「ラジオネーム[つけてください]」は有効です。自分の意に沿わない名前になる可能性は高いですが、パーソナリティさんにはほぼ確実に憶えてもらえます。特にこだわりがないならこれも試しましょう。気に入らなかったらまたつけてもらえばいいんですし。

〇最後になりますが、採用されやすくなるテクニックとしては、重要というは基本なのは、とにかく「不快な思いにさせないこと」。これ、とても大事なのですが、案外、ここを妙に攻めてくる投稿者の方がたまにいて、やたら上から目線だったり、攻撃的・暴力的だったり、公序良俗に抵触しそうだったり、さらには番組批判だったりするケースさえあります。下読みしているぼくは「どうしてそんな名前をわざわざ自分につけるの?」と驚かされることもしばしばあります。
 当然ながら読み手であるパーソナリティさんもそんな名前は読みたくないし、リスナーさんだって名前を聞いた時点で不快でしょうし、そもそもスタッフが下読みの段階でボツにします。なぜなら、紹介してしまったことで、「その方がむしろたたかれるケースさえある」ことを危惧するからです。誰からに読んでもらって、誰かに聞いてもらう名前、それがラジオネームです。その基本を忘れないといいと思います。

 ああ、やっぱり長い文章になっちゃった…
 あ、「やたら長いラジオネーム」もあんまり採用されませんので気を付けてください。

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