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狭いけど肩身が狭くない立ち飲み屋
たまにふらっと立ち飲み屋に行く。
立ち飲み屋も色んな種類があるが、昨今増えているおしゃれな店には行かない。
(自分も含め)おっさん御用達・創業50年・これもお客さんのおかげですわ、おおきにみたいな気合いの入った立ち飲み屋に行く
SNSが発展した昨今でもこういう店には、キラキラ女子や
ツーブロック・短パン・クラッチバッグ・保険営業っすみたいなゴリゴリ男はこない。インバウンドもこない。
50代、いや、なんだったら店全体が60代オーバーのお客さんで埋め尽くされていることもある。
1人で夜を過ごしたい男の最後の聖域だ。
物理的には狭くても肩身が狭くない。
たまに歯の抜けた人生の先輩が絡んできたりする。
それもいい。その場限りの取り留めのない話を繰り広げる。
話終わった後、ハイボールをおごってくれたりもする。
そんなハイボールは格別うまい。人の金で飲むからうまいという下劣な話ではない。
おごってくださいよ~と媚びたわけでもないのに、その場で少し会話を交わしただけの方が差し出してくれた優しさに価値がある。
そんなハイボールを飲むと、泣いてしまいそうになる。
感受性がバグっているのかもしれない。
今日も予定のない金曜日。
どこかの立ち飲み屋に溶け込んで行こうと思う。
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