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フェルマーの料理 -ドラマMBTI-


北田 岳 [INTP]

完璧主義と際限無き発想力の合わせ技によって孤高の道を進むINTP。人と関わりたがらないこのタイプが特異な才能に恵まれたら周囲にどういった影響を与えていくのか、その実証実験かのようなキャラクター。
 思考や発想が濃すぎて周囲が置いてけぼりを食らうのは仕方ないとしても、言葉で説明することさえ放棄しがちという点がさもありなん。まあ属人化はTiに付きまとう副作用ともいえる。天才の孤独が作品のテーマの一つとしてあると思うが、岳の場合はコミュニケーションという部分でそれが露わになった。
 ほか、親の期待に応えるために自分を追い詰める (数学の道) という感情は別に普遍的なものかもしれないが、内向思考型におけるFeの発露という解釈もなくはないか?

朝倉 海 [ENTJ]

優秀な人材を集めてチームを作ったり、互いに競わせて篩に掛けるなどTeが際立っている。評価方法が明確という点がミソで、判断と知覚のいずれを優先させるかが読み取れるし、即ちENTJかINTJかを判別する手掛かりとなる。
 また、味覚を頼れないならば人を集めて理想を実現させればよいという思考は外向型、直観型のそれであり、延いてはENTJが経営に適性があるというのもこの辺りに由来しているのだろう。

乾 孫六 [ESTJ]

型にハマらない岳に対し、固定観念やエリート意識が強いキャラクターとして描かれていた。平たく言えば主人公のライバル・相棒的ポジションのキャラクター。ライバルキャラらしく、岳との一戦後は互いを認め合い切磋琢磨する仲となった。
 甘鯛のさばき方を動画で覚えて美味しい料理を作った岳と、さばき方を実家の料亭で3年掛けて会得しても岳の料理に適わなかった孫六の構図はこのタイプにありがちな悲哀が感じられるシーンかもしれない。

布袋 勝也 [ESTP]

覇気があり、周囲とも分け隔てなく接し、スポーツマンシップとフェアプレイ精神の持ち主でもある。
 システムとアイデアによりクリエイティブを追求することが是とされる本作において、クリエイティブを半ば諦め、勘と経験の世界に閉じこもったキャラとして描写された。
 現実でもそうだが特にフィクションの世界において強者側として描かれやすいこのタイプにしては珍しく弱い部分に照明が当てられている。とはいえそれもほぼ6話に限った話で、やはり覇気に満ちたスーシェフとしての印象が強いためトータル的には平常運転か?

魚見 亜由 [ESFP]

ドライでサバサバしていながらも上手く気遣いのできる所にESFPのモテる秘訣があると思わされるキャラ。
 INTPの岳相手にリードする形になったのがさもありなんといった所。バイタリティ溢れるESFPと思慮深いINTPは意外にも凸凹な相性の良さがあるのかもしれない。

北田 勲 [ESFP]

シャカリキ働き、立派な子供に育つことを期待しつつも自主性は尊重させてくれるという健全なESFPの親。ご近所に息子の自慢を明け透けにしてしまうのもらしい所。

渋谷 克洋 [INTJ? INFJ?]

相手に何も語らないわけではないが言葉少ななイメージからI●●Jのいずれかのタイプを予想。自分の感情に鈍感そうでもあるためIS●JよりはIN●Jの方が妥当そう。
 是非は置くとして、海が岳に言葉で伝える重要性を説くようになった原因となるキャラクターではあるだろう。

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