『愛着障害』 岡田尊司・著
これからパパになる皆さん、ママになる皆さん、赤ちゃんが産まれてお家に帰ってきたら、その子の人生のクオリティを左右する大切な課程が有るそうです!
その子が精神的にバランス良く、生きやすく、実り豊かで人間関係を楽しめる人生を送ることができるよう、赤ちゃんに贈る大切なひとときの話です。
子どもが生まれてくるとき、その子の幸せな将来を浮かべるパパさんママさんがほとんどだと思います。
とは言え、私の僅かばかりの見聞の中でさえ、初めて親になる20~30代パパは職場でも忙しい立場であったりして、赤ちゃんを迎えるという生活の変化に切り替えするには馬力がいります。
ですが、例えば誰しも会社に入った時に、最初にできた人間関係とか職場への愛着が良いとずっと過ごしやすさが続くように、我が子を新メンバーに受け入れるときも最初がとても大切♪(仕事と比べるものでもありませんが)
赤ちゃんが、その後一生に渡って、精神的にバランスが良く、生きやすく、実り豊かな人生や人間関係を楽しめる人格を持つには、生後半年から一年半の間に良質な愛着を育む(形成する)ことが大切ということです。
単刀直入に言って何をすれば良いのか、本文から抜粋します...
本文では"母親"と書かれておりますし、母性の最重要度は誰もが認めるところですが、この本が出版された2011年9月時に比べても子育てへの夫の役割がますます高まっている現代であれば、"父親"も共に楽しんで意義を持って取り組むことで、子どものより良い未来にプラスになるのではないかと思えます。
その時期に形成された愛着のパターンはおおむね4つに分類されます。
自身はもしかしてどれかに当てはまるかな?
などど考えつつ読み進めると、より興味深く感じるかもしれません。
筆者自身もなるほどと思える個所はいくつも有りました。
人間誰しもがグラデーションの様に複雑に持ち合わせているものかもしれません。
夏目漱石、川端康成、太宰治、アーネスト・ヘミングウェイ、
スティーブ・ジョブス、ビル・クリントン、ムハンマド(仏陀)、
チャールズ・チャップリン、高橋是清...その他にも。
不安定な愛着にその生涯を左右され、心の中に抱えた空洞や、
自己を超越しようとする力によって世に強い影響を与えてきた人たち。
具体的な事例は、著名人たちの切ない生涯を引き合いに出しながら興味深く解説されていきます。
子育てが今ほど重要視されていなかった、日本の高度成長期の親に育てられた世代には、少しばかり思い当たるところは有りませんでしょうか?
親自身が持つ愛着スタイルが、自らの子育てにもとても強く影響するのは想像に難く有りません。
現役の親たちそれぞれも、基本的には自らの親(または代わりの養育者)の子育てのパターンしか知りませんから、たくさんの家庭の例をいろいろ見比べて選択するということにはなかなかなりません、
日本は様々な家庭内の歪みを伴いながらここまで経済成長を遂げ、貧しい国から豊かな国になることができました。
これからは先人の働きに感謝しつつ、安定したバランスの良い子を育てられる環境に益々アップデートされていくことを願いたいと思います。
今回ご紹介の本は非常に内容が詰まっていて、できればもっと多くをお伝えしたかったのですがそうも参りません。
興味持っていただけた方は、是非ご一読頂きますことをお勧めいたします。
長文をお読み頂きましてありがとうございました。
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