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パパ目線で子どもの教育をきっと楽しめる(はず) 『学力』の経済学 中室牧子・著

『父親が子どもの教育に口出ししてくるのは面倒くさい』

そう言うママもいらっしゃると思いますが、まぁ聞いてください!
パパもやっぱり当事者意識を持って学んだ方が子どもにより良いサポートがゆくと思うのです。
家具や家電、車を買うときにデータ(性能表記)をあれだけ楽しめる男性脳には、女性脳とは異なる子育てへの健全な効果が"きっと"あるはずです。

子育てするとき、ママたちにはママ友ネットワークがあって、
本や雑誌で読む他にも、「生きた口コミ情報」の仕入先が数多く有ります。
でもパパたちにはそこのシステムがまだまだ確率されていないのが現状...
いろいろな人の話を聞いて取捨択一するには情報量自体も足りません。
そんな環境ですから、中室牧子さんの様な学者さんが取りまとめて下さっている、公的な教育機関や行政機関が研究発表したものには興味がそそられます。
この、子どもの教育に興味を感じるところがまず大切なのではないでしょうか!?

書籍の前半で語られるのがこのテーマ。
 「1時間勉強したら、勉強が終わった後にお小遣いをあげるよ」
 「テストで良い点を取ったら、お誕生日にお小遣いをあげるよ」

   >これは同じようにみえて、まったく異なる2つの作戦ですが、
   >どちらの作戦がより成果を残すかの解説がされています。

教育経済学が教える「成績アップ」の意外な常識 (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

感覚や経験のみならず、いわば仕事のときの様にデータを重んじればどちらの選択になるのか!?
子どもよりも仕事との時間が長かったパパたちにも吞み込みやすいアプローチなのではないかと感じます。

そしてこの書籍では親たち誰もが関心ある学力の向上についてページを多く割いています。

<抜粋>子どもの学力には、遺伝や家庭の資源など、さまざまな要因が影響しています。 しかし、なぜか人々は、学力というと、すぐに教員や指導法、教材などが強く影響していると考えてしまうようです。 ですが、もともと教育熱心な家庭出身の子どもたちが多い地域と、あまり教育熱心でない家庭出身の子どもたちが多い地域という違いでも環境には格差ができます。

しかし、学力は学校だけでは決まりません。 子どもが一日のうち少なくとも半分以上を過ごす家庭は、学校と同様に、ときには学校以上に大切な場所なのです。 学校と家庭は情報を交換しつつ、家庭では子どもの学習を意識的に支援する(勉強をしたか確認する、勉強を一緒にみている、勉強する時間を決める、勉強するように促すなど)ことでより良い成果を期待することが出来ます。 また、男の子には父親から、女の子には母親から支援することが効果を生みやすいことも分かっています。 お手軽なものに効果は見込めませんからどうしても親の負荷は増えますが、自身でできない場合は家族など身近な人や塾や家庭教師を活用することもできます。

『「学力」の経済学』から学ぶ教育⑨「学力テスト結果の責任は家庭にもある」 - 自律化のテラック (terak.jp)

総じて、親たちみなが願う子どもの学力の向上は「やりなさい」と言っておけば済むものでは有りませんでした。
その点、子どもの頃にそれを受けた経験が薄いボクにはよく分かりませんでしたが、書籍を読んでみてなるほど...と感じます。

いずれにしても、子どもの教育については時間も手間も、場合によっては費用も相当に関わる分野ですから、研究とデータを重んじるこの種の考え方も参考にしてみられるのは如何でしょうか?

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