見出し画像

新茶の品質チェック

新茶の品質チェックをしました。
茶葉ができあがると、20㎏ずつ「大海」という茶葉専用の袋にお茶を入れます。 1袋ずつサンプルを取っておき、全加工が終わった後に、茶葉の大きさや色、香りなどを確認して、この葉は煎茶にしたい、こっちはほうじ茶にするのが良い、など決めていきます。

視察にいらしている第3世界ショップのスタッフの方々といっしょに品質チェック


袋ごとになぜ状態が違うかというと主に「収穫する畑」と「時期」が異なるからです。
楠の茶畑は高低差が様々で、高いところに位置する畑から低いところにある畑があり、またそれぞれに土の質も微妙に違います。よって茶葉の育ち方が異なります。 加えて「柔らかい時期に収穫したもの」と「茶葉が固くなり始めてから収穫したもの」があります。 おおまかな方針としては柔らかい葉を煎茶に、固い葉を焙じ茶にしたいため、そうした点と実際の仕上がり具合を踏まえて仕分けをします。

楠クリーン村のお茶園


同じ栽培方法で育てたお茶だから「微妙な違い」なのでは?と思いきや、
実際にお湯を入れて出してみると、香りも色も結構変わります。

昨年までは、二次加工を依頼している業者さんがこの品質チェックに付き合って下さっていました。 約10年お茶の品質チェックに付き合って下さったこの方は、昨年定年退職され、今年からは学んだことをもとに自分たちでチェックしているというわけです。

はじめの頃は「これはお茶じゃない」という厳しいコメントから始まり、「お茶になってきたね!」というプロセスがあり、定年直前の1年前は「もう君たちだけで大丈夫」と背中を押して頂きました。

でも最後の最後まで言われていたのが「もうちょっと色が鮮やかになればね~」ということ。 そこについては、まだまだ修行中ですが、今年の加工の最後の方でちょっとコツがつかめてきた感覚がありました。
来年こそ、色の改善があるか?!(スタッフ/高田夏実)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?