![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65798332/rectangle_large_type_2_1d9aa3314a76074cd8c2fc730904eb5e.png?width=800)
出待ちのオンナ part.4 short story
程なく出待ちのオンナはHoneymoonに旅立った。
めでたし、めでたし、のはずだったな。
海を望むbreak areaでコーヒーを飲んで休憩していると、出待ちのオンナがやってきた。
「着いた翌朝。。。。。」
(翌朝?)
「隣で寝てる人のこと、見て思ったの。」
(何を?)
「なんで、私、この人といるんだろう、って。」
(えー、えーー、えーーーっ)
どう答えればいい、
Yes or No
(Oh My God!!!)
出待ちのオンナは、「ふうっ」と深いため息をついて、私の顔を覗き込んだ。
(見つめられてもねぇ)
そういえば、トイレで出待ちされていた男もそれなりにお付き合いはあったのです。
彼の友人である同僚が話してくれた。
彼女の婚約を知った日、飲みにいって
「あいつ、号泣してたんだよね」
そうだよね、優秀、優等生、おそらく挫折なんて経験なかったでしょう。
罪なオンナだねぇ。
一応、空港離婚には至らず、その後も出待ちのオンナと男は無事、婚姻を継続して、第一子もめでたく出産した、と言う。
空港離婚の原因の一つは、結婚式前の準備などで女性は過度に多忙、不眠でひどく疲れている。
一方、男は既に妻は所有物、支配下と勘違いが始まっている。
おまけに疲れている妻への心遣いなんてものない。
そこで女は考える。
この人と、この先やっていけるのか?
これかももっと、自分が我慢と犠牲になるのではないか。
そして、無言のまま、帰路へ。
何も気づかない男へ別れを告げる。
もちろん、理由なんて全く不明なのです。
定年離婚も然り。
既にフィジカルでもメンタルでも距離のある二人。
たいてい、男は気づいていない。
ハウスキーパーとしての報酬に換算したら妻の労働はなかりなものです。
さらに日本の男性の多くが「子育ては母親の役目」と勘違いしてる。
昔のコマーシャルに
「亭主、元気で留守がいい」とあったが、
給料だけ持ってくれば、用済みな男、と言う表現です。
女は着々と準備をしています。
そしてある日、男を仕事に送り出し、去っていく。
時には、男が帰宅すると、もぬけの殻みたいなこともドラマではなく、事実あるらしい。
体験した男性に話を聞いたことがある。
くれぐれもお気をつけくださいませ。
これで「出待ちのオンナ」の話は終わりです。
読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?