ゼロ家事ハウス✖️セルフ介護③

家事という中に含まれる『掃除』を少し掘り下げて考えてみました。「ちょっとぐらい散らかっててもママが笑顔でいた方がいい」とか、「ほこりで死ぬ人はいない」とか、割と掃除は軽視されがちです。
家事における『掃除』をどこまでミニマムにできるか、どこまでミニマムにしてもよいか、を時間軸で考えてみました。

私の実家の話ですが、両親ともに掃除が得意ではなく、汚くなったら変えればいいという考えで、15年おきぐらいにキッチンをフルリフォームしていました。こだわりがないので、安いものから選んで、変な色のキッチンになったり、寸足らずだったりしてとても嫌でした。それでも、本当に元通りになっていればいいのですが、それ以外の部分にはどんどんカビが侵蝕し、家に入るとカビ臭い家で、家に入ると鼻水が止まらない家でした。キッチンを15年おきに入れ替えても根本的な問題は解決しておらず、むしろ深くなっていて、ついには家の根幹に関わるところまで侵蝕してしまい、建て替えることになりました。
もちろん、家の寿命ということもあるとは思いますが、汚れやカビを放置し続けなければ、お金をかけなくてももっと長い期間維持できたと思います。
私の実家は、掃除しないことによって健康被害も出ていますし、行き当たりばったりでかけた費用はかなりの金額になっていますし、資産価値は目減りしていたと思います。

短期的には『掃除』はしなくても大丈夫、かもしれませんが、長期的に見た時には、ある程度はやる、やらなくてはいけないもの、ではないでしょうか。日々の掃除に時間と労力をかけるか、掃除を外注するか、メンテナンスにお金をかけるか、、どこかで向き合わなくてはいけなくなります。
そう考えると、住む場所を選ぶ時やリフォームする時に、『このメンテナンスは自分で出来るか?』を考えたり、選択肢があれば『掃除やメンテナンスが楽な方』を選ぶと、かなりの投資になると思います。

体が不自由になったときに、日々の食事や日々の掃除はヘルパーさんなどに外注できますが、家の細かい掃除やメンテナンスは頼めないので、本当に行き届かなくなります。大掃除なんてもう何年も出来ていないという家ばかりです。
最近、台所の下が痛んで、隙間からネズミが入ってきて、家の中のあらゆるものをかじられた、という話を聞きました。慌てて隙間を閉じてもらったが、家に入ったネズミが走り回って安心して眠れない日々を送られていました。

もし、50代から家を選べるなら、掃除・メンテナンスがしやすいかどうか、もし、お金をかけてメンテナンスのしやすさを選べるなら是非そちらを選んで欲しいと思います。

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