ゼロ家事ハウス✖️セルフ介護②

ゼロ家事ハウスを提唱されている香村薫先生がおっしゃった言葉で、とても印象的だった言葉があります。
「広さも、お金も、何も制限がない状態で、あなたがどうしたいか考えてみて。」という一言です。

今ある環境を変えたい!と思っても、どうかすると出来ない理由から考えてしまいまいませんか?もちろん現実問題、出来ないこともあるのですが、大人になればなるほど無邪気に自分のしたいことを言えなくなってしまっていますよね。自分では最大限できることを考えていたつもりが、フラットな状態の人に聞いてもらうと、あれ?何でこんなことにこだわってたんだろう?とか、あれ?何でこれはできないと思ってたんだろう?とか、ほんとにこれが自分のしたかったことなのだろうか?と自分を客観的に見ることができるのだと感じました。他の人の意見を聞きすぎたらますますまとまらないのじゃないか、と思っていましたが、私は、自分の見えていなかったところや、見ようとしなかったところが見えると感じました。
家を建てようと思っている、もしくはリフォームをしようとしている人、部屋の数は何個、とか庭を作ろうか、とかの前に一度、全体を俯瞰してくれる人に相談されることをお勧めします。

人生の先輩方を見ていると、今の自分には想像もできない大変なことが起こり、その度に選択をせまられています。

病院で終末期を迎えているご主人の延命措置をどうするかの選択を迫られている方の話をお聞きしました。そのご主人は認知症になり、奥様に暴言暴力があり、その際奥様が怪我をし入院となり、それを機に入院しました。奥様は最初はご主人から受けた暴言や暴力について辛かった話をずっとされていましたが、ある時、香村先生の言葉を思い出して、奥様はどうしたいですか?と聞いてみたら、「一人は寂しいから帰ってきて欲しい」と言われました。現実的問題、延命措置をしているので帰って来るにはかなりのハードルがあるのですが、奥様は自分の気持ちに気づいて、次の選択に進めていました。
大きな選択をする時には、自分がどうしたいか、とりあえず出し切ってみる、大人の事情ばかり考慮してたら誰のための何の選択かわからなくなってしまいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?