見出し画像

修学旅行

京都には毎年たくさんの修学旅行生が訪れる。

京都駅や市バスの中

清水寺には本当に多くの学生で溢れかえっている。
両手にはたくさんのお土産を抱えて、嬉しそうにお土産選びを楽しんでいた。

10年前、中学3年生だった僕の修学旅行先は東京散策と山梨県の山奥のキャンプ場のような場所に泊まった。

1日目は名古屋から新幹線で東京駅へ向かい、観光バスに乗り換え東京ディズニーランドへ向かった。
お昼から閉園近くまで自由行動で遊び放題だ。
元々、東京生まれで3歳ごろまで東京に住んでいて、ディズニーランドへは何度か遊びに行っていたらしいが、当然覚えてはいない。
物心がついてからは行ったことがないので、ほぼ初めてに近かった。

仲の良い男女のグループを6人くらいで組み、修学旅行が終わるまでは一緒に行動する。

15歳の僕にはディズニーランドが異世界の雰囲気で、本当に夢の国のように思えた。
乗りたい乗り物はあらかじめ授業のグループワークで決めていて、大体はその通りに乗った。

1番印象に残っているのが、スペースマウンテン。
乗るまでに120分以上は並んで待っており、とても大変だった。
グループの中で交代交代しながら並び、お土産をあらかじめ買って乗りたい乗り物に少しでも多く乗る為に備えた。

普段の学校生活ではあまり話すことのなかった東野さんと2人で並ぶことになってしまい、何を話せばいいのか分からず少し緊張していた。
僕が野球をやっていることを知っていたようで、「水上くんて野球やってるんだよね!どこ守ってるの?」と話になり、「ライトだよ」と緊張気味に答えた。
東野さんはお父さんがプロ野球をテレビで観ているのを一緒に観ているらしく、少し野球に興味があったみたいだ。しばらく野球の話をしていると、「水上くんて、話しかけづらい雰囲気で少し怖いのかなって思ってたけど、すごく優しい口調で話ししてくれるんだね! そのギャップいいと思うよ!」と言われ恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった。
女子と話をすることがほとんどなかった僕はとても恥ずかしかった。

それから学校のこととかいっぱい話し、怖い水上から優しい水上へとみんなの印象が変わったみたいだ。

120分待ってやっとスペースマウンテンに乗ることができた。暗闇の中をすごい速さで進み、左右に首が振られ鞭打ちになりそうだった。乗り終わった僕は立ちくらみやめまい、吐き気がしてきて絶叫系はもう乗らないと心に誓った。

1番最後に乗ったのはカリブの海賊。
30分くらい並んだが、意外とすんなり乗れた。
カリブの海賊の世界観がとても綺麗で、どハマりしてしまった。そして乗り終わった後、2回目にすぐ乗りに行った。僕以外の友達もハマったらしく、ノリノリで2回目を乗っていたのはよかったが、集合時間を過ぎていて、こっぴどく叱られるというオチだった。

東京散策へつづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?