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非童話:ライターと舌切られてない雀

ある田舎町にライターが暮らしています。
ライターのストーカーをしている猫が、今日も庭に居座っています。
ライターに懐いた雀が今日もやってきましたが、猫は雀とライターの仲を引き裂こうと必死です。

ある日、雀が猫にちょっかいをかけたところ、猫が激怒し雀を追い払ってしまいました。
猫がそわそわしている様子をみて、事情を察したライターは、雀の宿をたずねます。

すると、雀たちは歓待してくれ、お土産に「大きなつづら」と「小さなつづら」のどちからを選ぶように言いました。

「私はライターだけど、深窓の令嬢でもあって、重いものは持てないから小さなつづらにするわ(しかし、なにこの重さ……)」

ライターは小さなつづらを持って家に帰りました。
つづらを開けてみるとたくさんの本とDVDが!
どれも、世間で注目を集めている話題作です。
ライターという仕事柄、これほどありがたいお土産はありませんでした。

そんなライターの様子を見た猫は、雀の宿におしかけます。
「でかいつづらは俺の物さ!」
「どうぞ……くすくす(笑)」
雀は素直に、つづらを差し出します。

猫はライターの家の庭にもどり、つづらを開けてみました。
そこには、大量のサロン□スやタイ□ーバームが!
ライターの職業病ともいえる腰痛や肩こりに効果があるようにと、雀は配慮したのでしょう。
しかし猫にとっては(号泣)。

はい、今回はこれでお終い。
すばらしい教訓を得られる非童話でしたね。

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