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撮影用のウエディングベールを手作りしてみた

私は、変身写真を撮影してもらうことが好きです。

これまでは、先方で用意してくださる衣装やアイテムを選んできたのですが、次は自分で作ったアイテムを取り入れたいと思いました。

とはいえ、衣装を丸ごと自分で用意するだけの技量がないので、まずはベールを作ってみようと考えました。

私がもっとも好きなのは、マリアベールと呼ばれるものです。女神さまのような優しい印象になるベールをつけてみたいと考えていたので、手作りすることにしました。

事前準備

ベールをどのくらいの長さにするか決めます。

私の場合、変身写真を年賀状に使うことが多く、全身写真より上半身の写真のほうが重宝します。

すると、ベールはショート丈かミドル丈のものが適していることになるでしょう。ベールの最長部分が120センチ程度になるよう、デザインを考えました。

購入したもの

まずは材料を集めます。自宅の近くにあった大規模な手芸店が閉店してしまったので、今回はアマゾンで選びます。

チュール 

とてもやわらかい15Dの生地で、183センチ×100センチのサイズにあらかじめカットされています。

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レース

チュールに縫い付けるレースは、十分な長さのものを用意しておかなければなりません。私が見つけたレースは9メートルの長さがあり、十分と感じました。

また、マリアベールをつけたとき、顔回りにレースがくるので、華やかで幅が広いレースを使いたく思いました。

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待ち針と糸

チュールをレースにとめるための待ち針が大量に必要です。

糸は透明のものも便利ですが、糸がとても見づらく、すべてを透明の糸で縫い付けようとすると、目が疲れます。

レースを縫い付けるのは、白いミシン糸で行うことにしました。

セリアで購入します。

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花の刺繍モチーフと透明の糸

ベールに飾りがないと写真撮影のとき寂しい気がしたので、花のモチーフやスパンコール(手元にあったもの)で飾ることに。飾りがきれいに見えるよう、透明の糸を使うことにします。

ダイソーで購入します。

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なお、セリアとダイソーは理由があって使い分けたのではなく、出かけていた先で、距離的に近い店に行っただけです。

ベール作りの流れ

実際にベールを作っていきます。

チュールを楕円形に切る

マリアベールは、広げると、円形もしくは楕円形になります。
好みの大きさの楕円形に切ることから、ベール作りが始まります。

私はベールの長さを「最も長い部分で120センチ」と考えていたのですが、待ち針で120センチの部分を仮止めし、体に当ててみたところ、思ったより長い!
後姿を撮影したとき、できれば腰より上にレースなどの華やかな部分がきてほしいと思っていましたが、体に当ててみるとお尻が隠れるくらいの長さになっていました。

洋裁の経験が豊富な人なら
「何センチ短く切れば、仕上がりがどういうイメージになる」
と分かるのでしょうけれど、私には無理です。少しずつ短く切って、何度も体にあてて確かめながら進めました。

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縁取りのレースを待ち針でとめる

たくさんの待ち針が必要となります。
またレースやチュール生地を無理に引っ張って、伸ばさないように気を付けながらとめていきます。

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白い糸で縫いつける

私はベールを手縫いすることにあこがれていたので、自分の手でちくちくと縫いました。一周縫い上げるのに1時間もかかっていません。ミシンを使えばもっと早くできるでしょう。

ここまでで、ベールとして使うこともできます。

ベールをつけてみる

必要最低限の作業がおわったところで、いったんベールをつけてみます。
写真は、顔の前のほうにかなりベールを垂らしている状態ですが、思ったより背中側にも長く垂れています。

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レースをもう一周縫いつける

写真撮影用としては寂しい気がしますのでレースをもう一周縫いつけます。
私は写真撮影用なので自由に作ればいいですが、もし本当に結婚式だった場合「重なる」ということを避けたい人もいるのかなと、少し考えてしまいました。

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レースが1周のときと2周のときを比べてみました。

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刺繍モチーフの花で装飾する

もう少し華やかな雰囲気になるよう、お花で装飾します。透明の糸で縫いつけます。

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ベールの前後を入れ替えてみました。

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ベールダウンした状態で自撮りしてみた

せっかくなので、ベールダウンした状態で自撮りをしてみました。

この撮影は「素人には難易度が高い!」です。

・前髪の生え際の産毛をきっちり上げて固めるなり、前髪をつくるなりしておかないと、ベールの重みで産毛が顔にはりついたように見えてよくない
・ベールのひだが目に変なかぶり方をすると、とても写真が変になる
・後で写真の明るさや色味の調整をしてしまうと、肌の色味がよくなってもベールのうつり方がおかしくなる
メイクとかしていると、よけいに注意して撮影しないと無理ですね

プロによるヘアメイクや撮影が必要な理由がよくわかります。

ベールを作ってみて思ったこと

個人的にずっとやってみたかったことなので、作業はとても楽しかったです。洋裁ができる花嫁さんだけでなく、苦手な方やブランクがある方でも、取り組みやすい作業だと思います。

ただ、結婚式を迎える人の場合、式までにやることがたくさんあります。貴重な時間を1日~3日もベールのためだけに割く余裕があるか、十分考えて取り組むのがいいかもしれませんね。

河野陽炎のコンサルティング


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