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「いつ勉強しているの?」の答えを見つけられずにいた理由に気づいた

医療情報技師試験の合否結果が届いた。とても驚いたのだが、合格という結果だった。情報処理技術の試験で、どうも良い手ごたえを感じられなかったので。

私はよく、

「それだけ忙しいのに、いつ勉強しているの?」

と聞かれる。そして、いつも答えを見つけられずに戸惑う。

・「勉強している」という感覚がない

・勉強のために、わざわざ「時間を作り出している」という感覚がない

・時間管理に使っている手帳を見ても、まとまった時間をとって勉強したという記録がない

これが私の正直な感覚なのだ。


ところで、私は2018年6月、ある大学の学生さんに向けて講演をする機会に恵まれた。講演を聞いた学生さんから

「私も、電子カルテの試験(医療情報技師試験)を受けてみたいです」

という感想をいただいて、思わず「やめーっ!!」と叫びそうになった。自分が落ちて学生さんが合格するイメージがわきあがってしまい、猛烈に恥ずかしくなったから。

合格通知を受け取って、そんなことも思い出していたのだが、ふと、その講演で話した内容もよみがえってきた。


人生を豊かにしてくれる要素として「ヒト、モノ、カネ、情報、時間」があり、それぞれの要素を「消費、浪費、投資、空費」のバランスをとるという観点から見直していくと、生活がより良い状態になると私は考えている。

「お金が貯まらないよう」って悩んでいる人は、まずお金の使い方のバランスを見直してみよう。

・消費……生活していく上で必要なものを購入する

・浪費……必要ないものを買ってしまう、無駄遣い

・投資……今、お金を出すことで、将来何かのリターンを得る

・空費……心のゆとりにつながるお金

学生さんから、

・「空費」という考え方がなかった

・「空費」と浪費をごっちゃにしていた

という感想が、意外に多かったのは私にとっても勉強になった。


ここまで思い出に浸っている中で、ふと1つの答えが浮かんできた。

「資格取得の勉強をすること」は、私にとって「空費」なのだ。

「今、勉強すること」は、私にとって将来への投資ではなく、楽しく心が躍るできごとでしかない。

「将来のために!」と忙しい中時間を生み出し、頑張らなきゃいけない、というイメージが「勉強」の言葉にはつきまとう。高校受験や大学受験で培ってしまった勉強のイメージが続いているのだろう。

そのイメージを持ったまま、自分の時間の使い方を振り返っても、

「必死で机に向かう時間を作った、という感覚が見つけられない」

のは当然だったのだ。仕事の合間に、テキストを引っ張り出すことが、つらかったという感覚はない。それは「息抜きにハイチュウを食べる」のと変わらないことだったのだから。


私の感覚とは違う、試験勉強への取り組み方をしている人も、いるかもしれない。これから、資格試験や勉強について執筆したり、講演したりする機会があったら、「違う感覚の人がいるかもしれない」という考えを持てるようにしておきたいと、改めて気づかされた。

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