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旅するプロ資格マニア

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プロ資格マニア(ライター、セミナー講師、コンサルタント)の河野陽炎は、よく旅をします。願書提出のため、受験のため、ホテルにこもって勉強するため、と理由はさまざま。資格マニアの皆さ…
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2021年5月の記事一覧

私にチャンスを運んでくれた3つのツール 【プロ資格マニアの仕事】

緊急事態宣言などの影響で、仕事が減った時期がありました。遠方への出張はできないし、オフラインでのセミナーもできません。 自分に何ができるか見直そうと考えました。 自分カタログまずは自分の活動内容と実績、プライベートの情報、過去の年表など「自分」についての情報をつめこんだ「自分カタログ」を作りました。自分に関する情報だけを集めた、50ページ近いカタログです。 過去の実績を見直すことで、今後自分にはどんな仕事ができそうか、考えることができました。 保有資格を目立たせた名刺

でもあなたは「謝ろうとしてくれた」んだよね

「この人のことは許せない」「もう付き合い切れない」と感じて、離れてしまった人がいた。 そこまで強気に出た私に驚いたのか、その人は何度も謝罪しようとコンタクトをとってきた。 「自分の〇〇というところがいけなかった」 「◇◇という点が悪かった」 とその人は、おそらく必死で反省してくれたんだと思う。 その当時、私は「〇〇や◇◇が問題ではない。本当の理由に気づかないなんて、もう腹が立つ!」とますます距離を置きたくなったものだが。 でもね。あなたは「謝ろうとしてくれた」んだよね

夢を叶えると決めた日から今日という日が大事な1日になった

私にも、ろくに起き上がれず「夢なんてほんとに叶うのかなぁ」と思ってた日々がある。 でも「いつか、この夢を叶える」と一度決めたら、今日という日は「夢がかなう日」につながる大事な日で、たとえ寝ていることしかできなくても、夢に近づく1日なんだって思えた。 大事な1日だから、食事に気をつけるとか、体を動かすとか、本を読むとかできることをしようと思えた。 大事な1日だから、笑って過ごそうと思い、笑えるテレビを見すぎて酸欠になった(喘息だったので)こともある。 今となってはよき思

床に落ちた刺繍針が思い出させてくれたこと

先日、刺繍針を床に落としてしまった。見失った針をそのままにしておくと、踏んでケガをしたり、家電製品がショートする原因になったりしかねないので、何が何でも見つけなければならないと焦った。 ようやく見つけたときには、安堵のあまり泣きそうになった(実際はそのタイミングで新規のお客様から打診があり、慌てて対応することになったのだが)。 このような「予定にはなかったが、緊急で重要で予想外ななにか」が、人生に飛び込んでくることはある。 そして、あらゆる事象について予想し、予防し、被

「〇〇を◇◇する仕事」と表現するよう心掛けてみたら 【プロ資格マニアの仕事】

今年の3月ごろに「こういう仕事をやりたいから、準備を始めよう」と思い、従来の通り仕事をこなしながら、将来のための準備もしてきた。 1か月ほど経ったころから、思ったより早く、その成果が表れ始めた。2か月経った今までに、面談のご希望も10件以上いただき、そのうち何件かの方とは実際に仕事を始めている。 新しいビジネスの計画を立て、それを成功させるために必要な要素はたくさんある。事業計画、資金繰り、集客ノウハウ……。 今回の経験の中で感じたことは「ライターがやりたい」「コンサル

「ありがとう」がさらなる「ありがとう」を引き寄せる

「ありがとうございます」という言葉を繰り返し唱えるうちに、ありがとうと言いたくなるようなことがさらに引き寄せられる、という話がある。 そういえば、私も「ありがたい、ありがとうございます」とつぶやくようになってから起こったことがある。 ・ロト6が末等とはいえ何度も当たる ・財布を拾う ・新規案件が雪崩のように押し寄せる 初めのうちは、心から「ありがとう」と思えたわけじゃない。 歩いているとき思考が無防備になると、当時は鬱々と悩んでいたことを思い出してしまうので、無理やり

解答ができないのではなく受験すらできなかったあの日があったから

大学生のころ、情報処理技術者試験に合格したくて、コツコツと勉強していたことがある。 資格の取り方、勉強の仕方などの本を読んで、さまざまなノウハウを試してみたものだ。 自分の不得意な分野について知り(OSI参照モデルはいまだに苦手だ)、反復して学習する。そのために、自分が間違えた問題ばかりを集めたノートを作り、繰り返し復習する。 1日のなかでもっとも気分よく、集中しやすい時間と、そうでない時間を見つけ、集中できる時間は勉強に使う。 ところが。近畿地方でよく止まる路線とし

非童話 シンデレラ

昔々あるところに、シンデレラと呼ばれる美しい娘と父親、意地悪な継母、意地悪な義理の姉が暮らしていました。120LDKの広い御屋敷でシンデレラに与えられたスペースは暖炉の横だけでした。 シンデレラは、朝早く起きて洗濯乾燥機をフル稼働させ、ロボット掃除機の様子を見て、ウーバーイーツで朝食を頼みます。大変ですね。 ある日、王子様が舞踏会に招待してくださいましたが、シンデレラには洋服も、それを買うお金もありません。諦めて自作のポテチと唐揚げを食べていると、何者かが現れました 「

「計画通りSNS運用をしてさえいれば自分の業務は終わり」でいいのか?

このところ、コピーライティングやSNS集客について、相談をいただくことが増えて、ありがたく思っている。いっぽうで気になることは「経営者様の意識と、従業員の方の意識が統一されていない企業があること」だ。 私は経営者様からお悩みや課題をお伺いして、解決のための計画を立てる。たとえばSNS集客なら、運用するSNSや配信するコンテンツを選び、今後の行動計画を立てる。 このとき、真に目指すべきことは「多くの人に商品やサービスを知ってもらい購入につなげること」であって、SNSは手段だ

「ソウル・サーファー」 #人生を変えた1冊

人生の地図を大きく変えてくれた本は何冊かあるけれど、そのなかから1冊を選ぶとしたらベサニー・ハミルトンさんの「ソウル・サーファー」を挙げたい。 ベサニー・ハミルトンさんがハワイで生まれ育ち、シャーク・アタックを受けてからコンペティションに復帰するまでの流れがつづられた本だ。 この本の影響を受けて変わったことが3つある。 1つめ:ヨットに乗るようになったそもそも私は、ベサニーさんの親友として知られるアラナ・ブランチャードさんの動画をYouTubeで偶然見たことから、海外の

なぜカンニングはいけないのか?

学生・生徒時代も含めて様々な試験を受けてきて、カンニングに関する話題に触れることもあった。 今、もしも「なぜカンニングはいけないのか?」の答えを求められたら、次のように私は答える。 「いけない」を倫理や正義の問題ではなく、ルールの問題だと考えるとわかりやすい。たとえば資料の持ち込み、試験中の資料の確認などを認めている試験もあるし、集団面接やグループディスカッションの様子を評価する試験もある。試験中に資料を確認することが「倫理や正義の観点からいけないこと」なのであれば、どの

「勉強が好き」の言葉が普通に受け止めてもらえる環境になって欲しい

私が中学校や高校に通っていた時期は学習指導要領がゆとり方向にシフトする直前で、「勉強ばかりの生活はよくない」「詰め込み教育、スパルタ教育はよくない」など言われていた時期だった。 学業成績だけで生徒の全てを評価するのはよくない。部活や体育、美術など、それぞれの生徒に得意な分野があっていい。 あるいは、勉強以外の常識(家事とか挨拶をするとか)がまったくできてなくて、それを「成績がいいから、別に構わない」と言うようになれば、おかしなことだ。 それは分かる。しかし、ただ勉強が好

完璧な対応ができなかった、その事実が尾を引いてしまったときに

親や友達に言われた一言を、自分はずっと気にしていて、その後の人間関係に影響するような重大事と考えているが、親や友達は忘れている。これは実際によくあることだ。 自分だって、誰かに言ったことをすべて覚えているわけじゃないから、何か人の心に大きな波を起こしておいて、忘れていることがあるかもしれない。 人間は常に完璧な対応ができるわけじゃない。 ただ、完璧でない対応をしたり、されたりしたことが、後に尾を引いてしまったとき、その事実に向かい合い最善を尽くすか、それとも「憶えてない

思い癖に気づけたら 【プロ資格マニアの日常】

汚れたハガキを受け取ったり、贈り物に文句を言われたり、そのほか失礼なことをされたり、そういうとき「私は嫌われているのだ、だからこういうことをされたのだ」と受け止めてしまう癖が、私にはある。 本当にそういう場合もあるだろうけれど、第三者から 「確かに相手の態度はよくない。でも、『嫌いだから』というのではないと思う」 というアドバイスを受けたことも、何度かあった。 「仲がいいから、このくらいは許してもらえると思ったんじゃない?」 「話の全体を聞いていると、嫌いだからというより