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大切な家族との別れ、そして救急救命士になる〜公務員にインタビュー【消防官⑤】~

福岡県宗像市で「公務員専門塾 HOME」を
運営しております。
元公務員であり、
長年公務員受験指導に携わっています。
多くの方に、公務員になっていただきたく、
活動を続けております。

第9弾です。
今回は”救急救命士”に
インタビューさせていただきました。
専門学校に通って、取得後入庁の道もありますが、
入庁後に取得することもできます。
後者の方にインタビューしております。
ご一読ください。

基本情報

・入庁8年目(専門学校2年在籍)
・専門学校入学前、3年間民間企業に勤務
・A区分(大学卒業程度)での採用
・救急隊に所属
・年収約550万円
・結婚し、子供1人

仕事内容

主に救急業務、その他
報告書作成等の内勤業務、
訓練 等
勤務して7年目に”救急救命士”を取得

救急救命士

国家資格。
数年勤務し、希望を出し、
研修所で、救急救命士に必要な研修を受講する。
その後、国家試験を受験して、
合格すると付与される。

救急救命士は、救命処置(点滴等)
を行うことができ、
業務の幅が広がる。
さらに、出動手当の金額も上がる。

消防官になるまでの経緯

約3年間、工場勤務で働いていた。
人間関係も良好で、仕事内容も不満はなかった。
ただ、この仕事に長年働くと考えると、
体力面や将来面の不安が募ってきた。
そこで、安定的な仕事である公務員が浮かび、
その中で、
スポーツをしていた自分に向いている仕事、
更に転勤の少ない仕事が、
消防官であることで、
その仕事を目指そうと考えた。

仕事のやりがい

出動頻度の高い部隊であるので、
すぐ実践に役立てることができる点。
出動の合間に、訓練していた内容や、
得ていた知識が、
直後の出動で活かすことができると、
やりがいを感じる。

辛い現場

現場にかけつけたが、どのような処置をしても
助からないと判明した時、病院の搬送を見送る。
その時、家族にこの事実を
真っ先に伝えなければならない。その時、
残された家族のことを思うと、
とても辛い気持ちになる。
その後、警察に連絡して、
警察に現場を引き継ぎ、
後にしなければならない。
とてもやるせない気持ちになる。

コロナ禍の救急

1回目の緊急事態宣言の際、
コロナ患者者以外の搬送が減ったので、
出動の全体件数は減少した。
ただ、搬送先の病院が見つからず、
患者と病院の板挟みに逢い、
精神的な辛さを感じた。

インタビューを終えて

入庁直前に、父親が他界し、
自分が救急隊を希望する
きっかけとなった。その経験が、
救急救命士の資格を取り、
救急隊として活躍する
現状に繋がる原動力であると思う。
人はいつ危険な状況に直面するか分からない、
本当に救急隊が必要な時、
駆けつけるのが遅れてしまう
状況が今起きていることも
頭に入れとかないといけない、
その意味でも、
不要な119番を避ける必要があると感じた。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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