カフェ→食堂に変更の試行錯誤
なんとか、共同経営をしていたカフェを食堂に変更しました。2020年前半に試行錯誤をくりかえしました。忘れそうなので、記録しておきます。
変更した結果が良かったのかどうかはまだわかりません。致命的な経営ミス?がないとも言えません。商品原価率を思いっきり高めにしたので、来客数販売数がすごい心配です。客数、品数をふやしてカバーする方向に振り切りました。その記録をここに。
全体の時系列
振り切って業態変更の理由は、新型コロナウイルスです。大きな流れは皆さんの知るとおり。今見返すと、大阪府は他府県より影響が早かったし、対策も早かったんだよね。
「大阪は大げさ」って兵庫県知事の大阪府知事批判は、今から考えると何だったんだろう。能力不足のコメンテーターである長嶋一茂が吉村府知事の早期対応を批判していたことはすごく覚えている。
・1月末、ウイルスの影響で外国人観光客(とくに中国本土)激減
・3月中旬、大阪 知事/市長による往来自粛要請始まる
・3月末、オリンピック延期発表
・4月8日、緊急事態宣言発令(大阪府)
・5月23日、緊急事態宣言解除(大阪府)
3月5日新型コロナウィルスの影響がひどいので三井住友銀行梅田支店に相談に行く
インバウンドは2月に売上がどんどん下がり、去年に比べると70%程度まで下がっていたので、これはまずいと思って三井住友銀行に相談した。そしたら時間がかかるので、先に政策金融公庫に相談したほうがいいかも、という話になりました。要は相手にされなかったということです。笑
政策金融公庫大阪支店に3月に電話連絡してみたら
「ウイルスの被害は大きいので、窓口が混んでるんですよ。来てもらってもかなり待つだろうし、感染が心配ですよ。一旦インターネットにかいている募集要項にそって資料を送付してみていただけますか?不足があればあとで担当者をあてて電話しますよ。20%以上、去年と比較して売上減少あれば応募できます。」
このような協力的な電話回答を得たので、早速資料を用意して送付しようと思ったが、予想以上にいろいろ証明書など必要であり、試算表をつくる必要があった。3月までの売上を会計ソフトに全部いれて、4月に申し込もうと思っていた。なんせ小規模店舗なので自分でほぼ全部経費入力などの処理をしなければならない。
4月になり、緊急事態宣言。いよいよ人がいない。
そうこうしているうちに予想されていた日本政府の緊急事態宣言発令。
未知のウイルスでどうなるんやらまったくわからない。みんなわからない。なんせ情報ないままとにかくステイホーム(自宅にいろ)といわれ、星野源もヒカキンもそんなビデオつくる。
商店街の人出がどんどんなくなって、いつも静かだった中崎町の古い商店街もっと静かに。飲食店は売上は下がる一方。これはやばいw
もともとやっていたテイクアウトをさらに強化
テイクアウトやUber Eatsはもともとやっていたのだが、あまりに来客がなくなったので、鶏肉在庫を破棄しないようにまずハイナンチキンライスの持ち帰り価格をワンコインに変更。
共同経営者がワンコインちゃんという謎のキャラクターをデザイン。口紅をまともにぬれてないズボラさとヒールを履いているところが特徴。チキンフォーも追加して500円で販売をはじめました。
そしたら、きづいたら周辺店舗がみな500円前後で弁当を売り出していた。競合が多くて、埋もれるハイナンチキンライスとチキンフォー。
こーれーはさらに、まずいw
3月は売上は前年比50%程度減少してた
政策金融公庫に連絡するため、MFクラウド会計に全部の経費と売上を入力してみたら、、、なんと前年の3月比較で50%も減っていた。ここまで減っていたとはおもわなかったのだが、3月はもともと売上多い月。
あとでNews Picksを見たら大手の居酒屋やレストランもみなけっこうな%で3月から売上減少したらしいと聞いて、納得。
じゃあ緊急事態宣言のある4月はどうなるんだよ?と怖くなってきた。
経営判断:テーブル席を中止してカウンターのみに。値段も引き下げ。カフェ客を完全にあきらめる。
うちの店はカフェだったのでテーブル席がメインだった。だが3密をさけるためには、入り口から近いカウンターだけで接客するほうがよいと判断。カフェで5年間続けてきたテーブル席を使用中止した。
カウンター座席だけにして、3密をさける。
お客様に帰ってもらえるように。食堂に特化する。
回転数を上げれるように各アイテムの値段も引き下げる。
一律300-500円程度引き下げたかな。。。。
皆が不要不急の外出を避けているので、お客様は最低限の飲食には来るが、カフェには行かない。3月から4月前半の動きを見て、カフェの営業は新型コロナウイルスがある時代にはまったく合わないとわかった。
去年猫が遊んでいた1Fのカウンター座席のみで営業することにしました。
ウイズコロナとかアフターコロナとか考え始めた
しばらく金の無駄やと考えてやめていたNewspicksを再度課金して見始めたのも4月。
オールドメディアの新型コロナウイルス報道はその日の感染者数をいい、政府の対応の遅さを批判し、危機感と不安を煽るだけ。この新型コロナウイルスで世界がどうかわるのか、どうするべきなのか、経営者はどううごくべきなのか、などの報道は日経新聞ですら薄っぺらい論説しか出せてなかった。
Newspicksは落合陽一をはじめとする大物コメンテーターが話している機会も多く、おなじ飲食店の売上減少も数字で説明されていた。
案外、参考になったのは大阪府の自粛解除後の業種にたいする推奨営業形態文章。これを見るともうカフェはやらないほうがいいな、と思わせてくれた。ワクチンか薬がでないと、もとのカフェ経営はできないだろうね。
さーて4月末の家賃が払えないw
当然のことだが4月の家賃が払えないことがわかった。うちの店舗はインバウンドの影響大きい大阪市にあるためか、1月からすでに前年比売上は減少していて、2月も20%程度減、3月も50%減だった。
小さい個人店なので、一旦クレジットカードや個人の借り入れでその場をしのいだが、毎月50万以上不足が継続して、さすがに4月末の家賃が払えなさそうになってきた。
近所の飲食店が、家賃の支払い延期や減額の話をし始めていた。「(私の)物件オーナーにも家賃の相談をしたらいいよ」と近所の飲食経営者は言っていたが、私の場合は相談すると追い出されそうだからやめておいた。
実は今年にはいって、物件オーナーにはかなり不信感があった。毎月銀行振り込みで家賃を支払っているのだが、支払いをした次の週に「支払ってない」「いつに振り込むのか?」といってきた。
支払いをしたのになぜ?三井住友銀行にも質問すると、支払いの振り込みは相手の銀行に送金できているので、失敗はしてないという。
あとで話をきくと、この物件オーナーは家賃を通帳も見ずに自分の口座の総額残高だけみてといってすくなかったので、こちらが払ってないとおもって連絡してきたようだった。まるで吉村府知事を批判した長嶋一茂だ。
このような物件オーナーなので、相談することはできないと思っていた。間に仲介で入っている不動産屋はなにもしない。不動産業というのはお気楽なものだなとおもった。新型コロナウイルスの影響を大いに受ければ良い。
2017年のシンガポールのTechイベントで米国のIT不動産サービスが、日本に参入しない理由について聞かれていた。CEO(女性)が話していた「市場は大きいが、新築しか流通してないし、価格も物件も画一的だし、値段も高止まりしていて、規制が大きいのか、誰かが価格をコントロールしているように見える。どちらにせよ不安要素が多いので、日本は世界第2位の市場として大きいが、我々にとって興味を持つことができず参入検討はしてない。」外国人から見た日本の不動産の奇妙さだろう。
4月末、大阪府の自粛要請協力金と日本政府の持続化給付金が決まってきた
4月の末にいよいよ2種類の補助金が詳細でてきて、すぐ(速攻)申し込んだ。大阪府は書類の送付が必要だったが、両方ともWebで一旦申し込みができたのですぐに送付した。日本政策金融公庫に提出する予定だった試算表のため入力した会計データ(MFクラウド)をそのまま使用することができた。
頑張ってみたものの4月は売上60%程度減
カフェを完全にあきらめ、カウンター食堂に特化したものの、結局前年4月比較して40%程度の売上にとどまり、実質60%程度の減少。
人が歩いてないんだもの、どうにもならない。Uber EatsとDiDi Foodの売上が助けにはなったものの、単価も安く、経費は高く、過去の売上をカバーするまではならない。
緊急事態宣言解除後、街の人出が少しずつ増えてきた
大阪府の緊急事態宣言が解除され、5/23(土)から街の人出が増えてきた。ただしやはり少ない。人数は例年の半分以下だろう。
近所のカフェは大手も小規模も客席数を減らして縮小営業していた。3密を避けるためだ。私もカフェのテーブル席をやめたのは正解だったと思った。
東南アジア食堂の吉●家、松●、な●卯、す●屋を目指して
もうここまできたら、食堂として完全に特化するしかない。当店東南アジア食堂なので、東南アジアの店として牛丼チェーン店のようになることを目標に、ライバル視して突き進んで行く覚悟を決めた。
この経営判断あってるんかな?正直まったくわからない。
カフェのときとは比べ物にならないほど、たくさんのフード数が緊急事態宣言下の5月に出たことが救いである。
今後6月以降の3ヶ月間程度(1クオータ分期間)で売上をみて判断するしかないなと思っている。まずは今の赤字脱出が目標ですね。。。
値段も攻めた
300円のフォー(ライスヌードル)を始めた
外観を派手にした
窓いっぱいのタペストリーをつくった
店のWebのリンクを付けておこう。まだ編集中です。
以上
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