バタフライスツール
私はインテリアや建築物が好きです。
29才の時に気に入ったマンションの部屋を買い、30才の時にそこに住み始めました。
そこには自分の好きなイスやベッドや食器棚を置けるんだ、と思うとわくわくしました。
まず欲しかったのがこれ、柳 宗理さんのバタフライスツールです。
言わずと知れた、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも永久保存されている優美なフォルムのスツールです。
柳 宗理さんはお鍋やボウル、スプーンやフォークなどのカトラリーや、横浜市営地下鉄のベンチなど色々な物をデザインしていますが、そこに共通するものは機能を追求する姿勢じゃないかと思います。
いくら見た目が美しいお鍋やスプーンでも、使い勝手が悪ければインダストリアルデザインとしては失敗ですよね。
ボウルはかき混ぜた時周りに飛び散らないように深さを、お鍋には器に注ぎやすいように注ぎ口を付ける。
そういった事をよくよく考えて作られたものたちには、長く大事に使いたくなる力が備わっているなぁと思うのです。
フィリピンからどこかに引っ越す時も、このスツールは海をこえて、私の新しい部屋にいることでしょう。
あ、ちなみに普段はこのスツールに鞄や読みかけの本がどさどさっと置いてあり、座れる状態ではございません。
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