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チェロ弾きの指

先週はそこそこ雪が積もりました。江戸っ子だから雪国に憧れがあるのか?この年になっても雪が降ると少しウキウキしてしまいます。

突然ですが、指のお話です😅

私の左手の指先は写真のようにプックリと肥大しています。

比べると結構違います😮

もちろん長年チェロを弾いてきた影響です。
子供の頃から数年以上かけて少しずつ膨らんでいったのだと思います。

大学生の頃、たまに母校の高校オケを訪れては後輩たちを指導していました。チェロは全員初心者なので、構えや弓の握り方からまさに手取り足取り。。懐かしい。。

その時の体験で、現役の1〜2年生のうちに及第点といえる「チェロの音」を引き出せる子はなかなかいませんでした。 
楽器を素直に響かせる運弓が難しいこともありますが、左手の「指先」が成長していないことも大きいと思っています。

チェロはバイオリンに比べると弦の張力がはるかに高いので、初心者は弦を押さえるだけでも大変です。

多くの初心者は指紋のある柔らかい箇所で弦を押さえようとしますが、これだと弦の振動の基点が定まらず、ぼやけた音になってしまいます。
クリアな発音を得るには指先を立て、骨の延長線上の硬い箇所で弦を押さえる必要がありますが、これが痛いんですよね。

最初は右手だって親指やら肩やら痛いし、、初心者は様々な痛みと戦いながら、様々な注意を払いながら弾かないといけません。とても音楽に没入できる状況ではないですよね(笑)

中には指先の痛みに耐えられず、指を寝かせた状態に戻ってしまう子もいましたが、このままクセがついてしまうと、どんなに良い楽器を使ってもクリアな響きを引き出すことはできません。

痛い思いをしつつも、徐々に指先の皮膚が固くなり、指を立てたまま弦を叩くようなフィンガリングができるようになってきます。
練習頻度にもよると思うので一概に言えないですが、まあ練習漬けの高校生でも苦労したまま引退するのが普通でしたので、指が「仕上がる」には3年はかかるかもしれませんね(笑)

痛み=成長の証、ですよね。
痛い!→嬉しい!って思うといいかもです。
(こう書くとアヤシイけど😅)

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