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久しぶり、歯医者さん2

こんにちは。高校5年生です。

午前中に歯医者さんに行き、帰ってきました。久しぶりの歯医者さんにびびっていた私の様子は、前回の記事『久しぶり、歯医者さん1』でご確認いただけましたら幸いです。

感想を一言で申し上げますと、「びびらなくて良かった」です。本当は半年に1度、定期検診に行かなければならないのですが、困っていることがなかったので行っておりませんでした。そのため、定期検診に来ていないことを怒られるかもしれないとびびっておりましたが、怒られませんでした。ほっとしました。

気になっておりました親知らずですが、診ていただくとやはり前より生えてきておりました。先生から「奥歯だし、曲がって生えてきていていて将来虫歯になりやすいので、抜いた方が良いかもしれません。今日抜くこともできますけど、どうしますか?」と訊かれたので、二つ返事でお願いしました。親知らずを抜くことになるかもしれないことを考えて受診を1週間遅らせたので(抜いた場所が痛む状態で漢検を受けに行くことにならないように)、抜かないという選択肢はありません。

抜歯が決まると、まずレントゲンを撮りました。「砂が入っているの?」というくらい重い、分厚い前掛けをつけ、顔の周りを1周するカメラで歯並びを白黒撮影されました。診察台に戻ると少し苦みのある液体を含んだガーゼを「効くまで噛んでいてください」と奥歯に詰められました。『効くまでってことは、これが麻酔……?』と見えない疑問符を飛ばしながらも、尋ねる勇気が湧いてこなかったので黙って嚙み続けました。

3分くらい経つと、「ガーゼ取りますね~」と奥歯のガーゼをピンセットでつままれました。ガーゼがなくなった後も奥歯に感覚があり、『え、あれは麻酔じゃなかったの……消毒か何か……?』とますます疑問が湧いてきました。

その後、先生2人がかりで作業が始まりました。右側の先生が管のつながった機械を私の口の中に入れており、左側の先生が唾液を吸う機械を手にしておりました。2人がかりで向き合われ、『あ、これから抜くんだ。さようなら私の奥歯……』と覚悟を決めました。機械を当てた場所から、ガリガリ、ガリガリと音がして、親知らずがグラグラしているのを感じます。

「はい、では1度だけ軽くうがいしてください」
機械を当てた後、1度起き上がりました。あれ?もう抜いたの?奥歯を舌で探すと、まだ親知らずがあります。
『あ、まだ抜いたわけじゃないんだ』と胸をなでおろすと同時に、『じゃあさっきのガリガリは何だったんだろう、あの音結構怖かったけどあれ以上に怖いのがこれから来るの?!』とびびりました。

1度だけうがいした後、右側の先生が持ち替えたのは金属の棒でした。先程のようにガリガリされました。『今抜いているのかな?それともさっきみたいに、抜く前の準備?!』と終始びびり続けました。すると、綺麗な「ポキッ」という音が聞こえました。

『ぬ、抜けた……?!』

抜けたところを見たわけではありませんが、これまでのガリガリ音とは明らかに違い、何かが折れるような音がしました。口の中に金属の棒を突っ込んでいるのですから、そんな音がするのは歯しかありません。
歯って、あんなに軽い「ポキッ」という音で取れるんですね。堅いものを噛んでも折れないくらい深く根を張っているので、抜くときは「ゴッ」みたいな音だと想像しておりました。

「ポキッ」が聞こえた後はすぐうがいを促されました。抜いたら「抜きました~」と言われると思ったのですが、先生が何も言わないので半信半疑でした。うがいしたとき、口に含んだ水に血が混じっているのを見て、『あっ、やっぱり抜けたんだな』と納得しました。

うがいした後はガーゼを詰め、痛み止めを処方することや麻酔の効果が切れてから食事を取ること、本日いっぱいは飲酒や運動をせず、シャワーで済ませることなどの説明を受けました。
ガーゼを噛んでいる私は「はい、はい」と相槌を打ったつもりでしたが、全部言葉になっておらず、フガフガしておりました。フガフガしたまま「あひはほうほはいはした(ありがとうございました)」と頭を下げ、診察台を後にしました。空気階段の鈴木もぐらさんがコントで歯のないおじさんをするときの喋り方でした。フガフガ喋る側になってみると、すごく忠実な再現だったことが分かって感動します。

親知らずの抜歯は2回目でしたが、前回より喋れていて痛くもない気がします。相変わらず診察代は高かったです。多めに持っていったお札を全部出しました。麻酔やレントゲンを使っているので、当たり前ですよね。
虫歯になる前に親知らずを取ることができて、良かったです。「消毒をするので、明日も同じ時間に来てください」と言われたので、また明日も行きます。

ちなみに私の親知らずは下にもまだあります。ただ、そちらは真っ直ぐ生えてきているようで、抜く必要はないみたいです。大事な歯ですから、抜かないで済むならそれが良いですよね。

最後に、抜いた歯をいただいて帰りました。同じ歯科医院ですが、以前親知らずを抜いたときは渡されなかったので、嬉しかったです。保管してある乳歯と一緒に宝物にします。
昔は抜いた歯を持っていても何の役にも立たず、ただの自己満足で終わっておりましたが、最近は研究が進んでいるので、もしかしたら将来自分の歯を培養するなどして入れ歯を作ることに活用できるかもしれません。自分の皮膚から筋肉を培養している人をテレビで見たことがあるので、あり得ない話ではないですね。天然モノ、一点モノの歯なので大事にします。

以上、「久しぶり、歯医者さん2」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

また、次の投稿でお会いしましょう!