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人との距離感を1か10でしか取れない私

こんにちは。高校5年生です。

本日、大学から帰る途中に友達付き合いのことを考えておりました。そのとき、「友達付き合いに限らず私の人との距離感って、1か10かしかないのでは?」と気づきました。

多くの人は、周りの人を「仲が良い人」「仲が良くない人」で2種類に分けておらず、「この人は帰るときは一緒だけど連絡はそれほど取らない」とか「週1で顔を合わせるけど挨拶するだけの間柄」とか「夜中までずっと通話していても会話が途切れない親友」とか、人との距離感にグラデーションが存在します。1から10までの数字で例えるなら、昔からの大親友と家族は1、会社の同期は3、同窓会でしか会わない昔のクラスメイトは9という感じです。
一方、私には2から9が存在しません。限りなく少ない1の人がいて、あとは全て10の人です。9はうっすらある気がしますが、10よりの9に近いです。

なぜこんな極端な関係しか持っていないのか。私の付き合い方の価値観がはっきり言ってバグっているからです。

身に覚えのあることで言うと、例えば私は仲良くしてくれようとする人に無意識に距離を取ってしまいます。おそらく、自分と仲良くしようとしてくれていることが信じられないのでしょう。よく話しかけてくれる人にそっけない態度を取ったり、自分に興味を示してくれた人と物理的に距離を置いたりしてしまいます。距離をつめられるほどその傾向は強くなり、後から思い返して「何てひどいことを言ったんだ」と後悔したこともあります。

多くの人は10の関係性から始まって、9、8、7、6……と距離をつめていきます。きっと私に話しかけてくれる人たちは他の人にするのと同じように距離をつめてくれているのだと思いますが、私の辞書には9や8や7や6の関係性がないので、10の関係性に戻そうと動いてしまうのです。

こういうことをしていると最初は興味を示してくれていた人も、次第に私から離れていきます。当然ですよね。
しかし私はこうなると、逆に安心してしまいます。私と仲良くなることを諦められたも同然、本当は悲しいことなのに、フェードアウトされるとなぜかほっとするのです。ずっと何でなのか分かりませんでしたが、「私は9や8や7や6の関係性を持たないがゆえ不安定になる、だから10の関係性に戻ると安心する」と考えると、すんなり受け入れられますね。
こうして私は友達を作ることができず、10の関係性の人がどんどん増えていくばかりなのです。

逆に、私が「この人と仲良くなりたい」と思っている場合でも、1と10しかない関係性が邪魔をします。
表面上良い顔をするのは得意なので、私はある程度なら(10の関係性のままなら)人と仲良くなれます。ですから、1日限りのボランティアやアルバイトをする際は社交的に見られることが多いです。ただ、相手の方が9の関係性に踏み込もうとした途端、私は逃げてしまいます。仲良くなれそうと思っても、だんだん怖くなってしまうのです。相手の方からすれば意味が分かりませんよね。私は仲良くなれそうな雰囲気を出しているのですから。

また、2から9の関係性で仲良くするしかない場合、仲良くするのを諦めてしまうところがあります。
数ヶ月前に起きたことです。私は毎週のゼミ終わり、同じゼミに所属している同い年の女の子と途中まで一緒に帰ります。「途中まで一緒に」と言っても、彼女は次の講義を控えており、私はゼミに出たら家に帰るので、彼女が次の講義を受ける棟の前まで一緒に歩くだけです。あるとき、彼女が「卒業式の袴の展示会、予約した?」という話を振ってきました。「予約したよ、今日この後展示会に行くんだ」と答えた私は、もし彼女がまだ展示会の予約をしていないようだったら、「良かったら一緒に行く?」と言おうと思っておりました。しかしその言葉は出ませんでした。彼女の口から出たのは「そうなんだ。私は友達と一緒に行こうって言ってて」でした。

普通に考えたら、そんなに衝撃を受けるセリフではありません。私と彼女はたまたま今年度のゼミが同じになっただけで、それ以外での交流は一切ないからです。私より仲が良い友達がいることは、何ら不思議なことではありません。
しかしながら、そのときの私は「友達」に過剰反応してしまいました。「あ、彼女には一緒に袴を見に行く友達がいるんだ」と気づいたことが、「私は彼女の友達になれない」「『一緒に行く?』なんて言ったら1人で行くつもりだったことがばれてしまって恥ずかしい」という発想に繋がりました。当時の私は「あーそうなんだ」と何でもないような顔をしたでしょうが、もしかしたらこれから仲良くなれるかもしれないと思っていた彼女と、私は1の関係性になれないのだと悟って、仲良くするのを諦めてしまいました。1の関係性にはなれないと分かったので、10の関係性に戻してしまったのです。

自分の考えをできるだけ言葉を尽くして書いたつもりなのですが、ここまで読んでくださった皆さんに伝わっているのか心配です。こんな考え方をしたことがない方には理解できないのではないかと思います。それでも書いたのは自分の考えを整理したいのはもちろん、「分かって欲しい」と気持ちがあるからです。

文章は気楽です。読むか読まないかは読み手に委ねられております。はなから興味がなければ読まないので、押しつけることがありません。人前にさらす前に読み直したり書き直したりすることができますし、書いている間は誰かに非難されることを恐れる必要がありません。どんな表情でも、身振り手振りに気を使わなくても思っていることが外に出せます。私の苦手なことを避けながら言いたいことを伝えられる手段、それが文章を書くことです。だからこそ私は、文章を書くことをこれほど愛しています。

今回は私が日頃向き合っている、”人との距離感を1か10でしか取れない”という悩みをご紹介しました。
このような「人と違う、変な私」は数え上げればたくさん出てくるので、気が向いたらまた記事に書きたいと思います。

以上、「人との距離感を1か10でしか取れない私」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

次の投稿でまたお会いしましょう!