2023年広告振り返り エピソード2「クローン系ショッピング広告」の攻撃
ショッピング広告が、多すぎる。
2023年3月頃にnonnotooがミニ電気シェーバーの広告をリリースしてからというもの、2023年は異様な物量でショッピング広告が登場し続けている。かつて妙なゲーム広告で溢れていたYoutube、Twitterは今やどこのブランドかも分からない奇妙な製品が溢れ、Amazonの変な日本語商品顔負けの勢いで大量の商品が乱立している。これはまさしく複製された広告の大群であり、自分はこれらの広告をクローン系ショッピング広告と名付けた。
今回は特例的に、2023年6月に登場したクローン系ショッピング広告を現在確認できている範囲でまとめておこうと思う。中華広告をたくさん見たい人にとっては結構面白いと思うので、ゆっくりショッピング広告を見たい方はぜひ。
・本記事を読む際の注意
本記事はあくまで広告をまとめただけの内容なので、これらのショップで商品を購入しろ、あるいはこの辺の筋からまとめてPR記事にしろという依頼があってまとめたnoteではありません。
特に実際に購入した結果トラブルにつながったという経験談も公開されているので、もし似たような商品が欲しい場合はお近くの家電量販店や専門店にて店員と相談の上、商品を購入する事をおすすめします。
変な広告の商品をちゃんと買って検証するロケットニュースや、広告されたゲームをダウンロードして検証するYoutuberは本当にすごい。尊敬しています。
なお、ここで紹介している商品名はすべてTwitterの紹介文から掲載したり、勝手に名付けたりしたものです。正確な商品名では無い事をご了承ください。
・クローン系ショッピング広告の簡単紹介
そもそもこれらのショッピング広告は、Twitterで自分が確認した範囲だと2023年3月に登場したnonnotooが発祥だと認識している。
これだけなら別にどうという事も無い些末なTwitter広告だったのだが、4月~5月期にかけてショップ名も商品も爆増、6月に入ると自分のTL上もショッピング広告だらけだと感じる程度にはショッピング広告が増えてきた。
以下に紹介する広告は全て同一の会社あるいは個人がリリースしていると思われるのだが、その根拠となるのは以下の二点である。
・遷移した先のサイトのレイアウトが同一
リンクをクリックした先は商品名とロゴ、商品紹介の画像以外全く同じレイアウトのサイトが広がっている。
物好きでもクリックするべきでは無い。
ちなみにお買い物の流れには別バージョンもあるが、結局サイトの構成や後述する会社概要が一緒なのでバレバレだ。
tfseasonやbittopmallは別バージョンのお買い物の流れがあったが、他にもパターンがあるかもしれない。わざわざ探すほどのもんでもありません。
・会社概要
会社概要は会社名だけが異なっており、それ以外は全く同じ文面が並んでいる。
会社概要と言えば普通は会社名、設立日、代表責任者の名前などが書いてある物だが、こういうサイトの会社概要はそんな情報など記載されていないし、その代わりに自己紹介だけが書いてある。
ただし、その中で異彩を放つのがzosernの会社概要。全文をスクリーンショットしたので、確認してみよう。
ここに公開されているメールアドレス、stjerme@csservicesp.comは検索すればすぐに分かる程度の偽サイトのメルアドであり、やっぱりろくでもない販売サイトである事が明白になる。
揚州暄和パーソナルケア用品株式会社という会社も悪徳通販サイトで有名なんですって。だからこういう所で物を買うもんじゃあ無いというのは明らかであるし、こんなしょうもない詐欺じみた広告までTwitter広告に大量に進出し始めているのは明確にTwitter広告の治安が悪化している証左である。
魔剣伝説で笑ったり、「クソ広告死ねよ~」などと言っていたりした時期はまだ全然マシだったんだなあ……
それ以外のサイトなどを確認していても大体構造は一緒なので割愛する。とりあえず同じようなレイアウトを使いまわしている事、このサイトから購入するとロクな事にはならないから購入しないようにしましょう、という事だけ抑えておけばOK。
・広告の動画や文言、商品内容などを各アカウントで使いまわしている
広告の動画や文言、商品内容は各アカウントで頻繁に使いまわされている。今回取り上げている広告は143作、サイトは確認できた範囲で20種と半端ではないが、実際にかぶりを除いたらざっと75種程度はある。
ただ、その中でも若干の個性を感じるのがロゴである。以下のように並べてみると、ロゴに関しては各アカウントで個性を持たせている事がうかがえる。
確かにロゴは店の顔のような物かもしれないが、それにしてもこれだけのロゴを一個一個作る手間に関してはどうなんだろうな。
しかしデザイン自体はある程度決まりがあり、文字+左端にロゴを掲載という形のパターンが16種、文字だけで見せるタイプが3種、そしてzosernだけ大きなロゴの上にアカウント名を記載しているという独自路線を走っている。
ただヘッダー画像の方は出来合いの背景画像にロゴを突っ込んだだけの内容である場合も多い。
今回は分かりやすい使いまわしの例を挙げたが、他にも使いまわしっぽいヘッダーがたくさんある。他の使い回しヘッダーはキミ自身の目で確かめてみてくれ!
・mall.nonnotoo
・折りたたみ式バッククリップつきモバイルバッテリー
nonnotooは異様にこの折り畳み式バッククリップ付きモバイルバッテリーを紹介していた。その数なんと6月8日から15日までの1週間で13本。他のショップ名義での広告を含めるともっと増える。どんだけ売りたいのよ。
プラグを挿した瞬間に異様な速度で充電される映像が特徴であり、充電だけでなくスマホスタンドにもなる事が紹介されている。さらに言えばパターンも妙にあるが、それ以上に同じような広告を出し過ぎなので見ていて飽きるのは間違いない。個人的に一番好きなのでメガネの人の口がでっかくなる広告です。
ちゃんとiphoneにもAndroidにも対応しているのは好印象。ただモバイルバッテリーが欲しいならその辺のコンビニで買ってくれば良いと思うが……
・魔法瓶
一見よく出来たアイテムに見えるが、普通に魔法瓶である。
魔法瓶でお茶漬けを作って食べるアイデアは普通に良さそうだと思いました。それは真似るけどこの魔法瓶は買いません。
・ミニ電気シェーバー
4月頃に現れた原初の広告。インターネットの通販広告と言えばこれ、と思う人も多いのでは。4月から6月までずっと広告してるのはどうかと思うけど、あのレインボーアートデラックスだってずっと広告していたし、良いでしょう。
それにしても髭剃りでカミソリはNGって脱毛広告でよく見た内容だぁ。カミソリの立場は広告において最弱だよ。
・アイスシルク素材の衣服
ぺらっぺらだからって空に飛ばすな。
アイスシルク素材の衣服は後述する広告でもっといっぱい出てくるので、アイスシルク素材の衣服のファンはもうちょっと後まで見てください。
・おしゃれで安いリュックサック/かっこいいバッグ
表記ゆれはあるが、とにかくかっこいいバッグで、おしゃれで安いリュックサックであるという事を把握しておけば良いでしょう。
微妙にコマ撮りをやったりして、ちょっとだけ凝っているのがnonnotooの特徴。
・moomto-online
・掃除機・送風機・空気ポンプ多機能
掃除機ながら送風機、空気ポンプ機能など様々な機能をこなせるパワフルなアイテム。スマホを吸い上げたり、ペットボトルをへこませたりと異次元のパワーを見せる。
ちなみに実際に使用したレポート曰くこんなにすごい火力は出ないらしいです。何でも購入するGO羽鳥さんはすごい。
・aoatotoo
・折りたたみ式バッククリップ付きモバイルバッテリー
nonnotooの方と内容は一緒。
それにしてもaoatotooとnonnotoo、あまりにも名前がそっくり過ぎる。初見だと絶対に混同するよ。
・mall.jojotope
・アイライナー
アイライナーの広告。
この辺のメイク事情は明るくないが、アイライナーって髪の毛を増量するような使い方をするもんなんですか?
ただこういうメイクで大変身みたいな動画はTiktokでもYoutubeショートでもバカ受けしがちなので、そういうノリで混ぜるのを意図した広告なんじゃないかなと思います。
個人的に初めて学んだのは「自眉」というワード。聞いたことの無い単語だと思ったら、かなり最近生まれた単語なんですね。じまゆ。
・折りたたみ式バッククリップ付きモバイルバッテリー
ショッピングサイトの折り畳み式バッククリップ付きモバイルバッテリーノルマ達成です。
映像も全く一緒だし3パターンあるのも一緒。
・お出かけの必須アイテム
なんだかオシャレな感じがするスマホポーチ。
テキストを使いまわしたのは分かるけど、わざわざハッシュタグがついていない所まで使いまわしてしまう所がお茶目です。
・お洒落男子のお出かけの必需品/マストアイテム
しばしば登場するバッグの広告。防水性が高いのは分かるけど高密度ってなんだろうな。要は頑丈だという事を言いたいんでしょうけど。
こういうPVを見ていて思うのは、バッグがカッコいいというよりもモデルさんが美人orイケメンなだけなんじゃないかという疑問が生まれてしまう事です。それは他の衣装やアパレルでも一緒だけどさぁ。
ちなみにこちらはお洒落男子のマストアイテム。
今時のお洒落男子はjojotopeのズボンとバッグをセットで着こなすのがトレンドになっちまったのか!?
・アイスシルク素材シリーズ
赤ちゃんの肌のように柔らかいだの、アイスシルク素材だのと言っているこの類の通販の定番シリーズ。
この薄さ自慢、涼しさ自慢の定番パターンとして、ドライアイス的な煙を服から貫通させる演出がある。なるほど涼しげに見えるし生地自体の薄さを表現するには悪くないとは思うんですよね。それは薄すぎになるのかもしれませんけども。
しかしAmazonの中華製品の画像でよく使われる冷たい=白い煙が出ているという演出をこういうPVでもやるんだから、向こうの人は本当にそういう共通認識があるんだろうな。
・歩くとき風が感じる上下セット
とりあえず伸縮性をアピールするためにシャツを膝まで伸ばしている映像から始まるのはインパクトが強くて好きです。小学生のデオキシスディフェンスフォルムごっこを思い出します。
ランニングマシンを使ってその場でランウェイのように歩くアイデアと言い、他の衣類広告と違って街中を歩く様を多めに選ぶセンスと言い、中々にアイデアが光る広告じゃあないですか。
ちなみに広告本文にある「ドレープ性」とは、垂らした布が柔らかく流れるようなしなやかさ、シルエットの良さみたいな事を表現したいんでしょうか。ファッション用語に弱い男。
・魔法瓶
この魔法瓶に関してはナレーション付きなので効果が分かりやすい。とはいえ言っている事は広告の文章と一緒なんですけどね。
でも、逆に言えば機械音声でも音読と字幕が入るだけで理解の一助になるという学びにはなりますね。手間を惜しまないなら音読と字幕は入れるべきです。
・GPS追跡装置
小型GPSでスマホやバッグ、財布などを探せる便利アイテム。まったく便利なもんだ。
とはいえこの商品の出所が怪しいのが不安。別に大手企業でも不安に思う人は不安に思うのだろうが、SHARPのGPS追跡装置とmall.jojotopeのGPS追跡装置なら多少高くてもSHARP製を買いたくなりますよ。
・天然皮革素材のサンダル
厚底でちょっと背を高く見せつつ快適に歩き回れるサンダル的な物。
靴は足に合わないと特に不調が起きやすいから、こういう通販で買うのは怖いんじゃないか。何より靴のアピールなんだか知らないが、同じ靴を広告中で蹴って画角外に動かすのはどうなんだと思ってしまう。見るところが細かすぎか。
・多機能車用コーティング剤
比較的ツッコミどころのない普通のコーティング剤に見える。
おもむろにパンダの絵文字が入ってくる辺りが中華製品って感じがして面白いなと思います。これが日本の広告だと脈絡無くキジの絵文字が表示されるってワケでも無いし、何となくパンダの絵が入ってくるのは中国らしい所と言えるんじゃないですか。
・手を汚さないこのモップ
「手で絞ると手が汚くて手間がかかる。手を汚さない紙モップを試してください」「三角形の形状で死角無しで掃除出来る」などオシャレな言い回しが光る。
特に三角形の形状で死角無しは、「死角」と「四角」でかかってるのが中華4000年の歴史を感じるんですよね。
・mall.jojotopp
・防水用ブチルテープ
そもそもjojotopeとjojotoppで名前が似すぎなのよ。こういう似た名前を使おうってのはもう戦略的でしょうね。同じような名前で通報する際に混同させるとか、あるいは色々名前をつける上で複雑な名前を付けるのは大変だからちょっとずらそうとか、そういう狙いを想像できます。
商品自体は仮止めとして有用そうだけど、屋根のひびに対して雨漏り対策にテープを使うってのは日本じゃあんまり無いんじゃないかなあ。ずっと仮止めのテープでどうにかなるってもんでも無いでしょうし。
・お出かけの必須アイテム/財布兼スマホホルダー
jojotopeとほとんど一緒のテキストが気になる。何ならハッシュタグになっていない所まで同じです。
突っ込み待ちにしてもそこは別広告に展開するタイミングで修正した方が良いのでは……
・liliyago-buy
・ウォールデコレーション
インテリアとして立体的な光のアートみたいにする広告。いつかのTwitterでバズっているのを見かけた気がするんだけど、そのバズツイートは見つかりませんでした。
ちなみにこの商品の一部広告には今話題のガンダムエアリアルの光るイラストが採用されているので、出るところに出たらアウトな可能性が高いです。皆もっと真剣に広告を見ろ!
・絞り機能付き三角モップ
jojotopeで見かけた手を汚さないモップと一緒。こちらはテキストに面白さは無いが、その分映像のわちゃわちゃ感が魅力となっております。
最初の高い所に無理矢理登ろうとしてずっこけそうになっている絵面だけは面白いが、やっぱり四角と死角に比べると一発ネタ感が否めません。
・草刈り機
除草や錆取り、コケ掃除など、を行える草刈り機らしい。
地域的に使う機会の無い場所も多そうな道具なんだから、出来れば日本でも草が多く生えているような地域にだけターゲティングして広告出来ればより良かったんじゃないかなあ。自分は使いそうに無いよ。
・最新のスマホホルダー
「運転中にスマホを持つのは危険です」って海外の広告でも警告しているのに、運転中でもスマホを持ってしまうのはもう万国共通の問題点なんだろうなと思います。そもそもスマホホルダーを使ったとしてもあんまりスマホの方ばっかり見ているのは危険なんだけども……
わざわざハッシュタグに「日本市場」なんて入れているのはどういう目論見なんだろう。日本市場と書いておけば日本製品だと思われるかも、という期待があるのかな。
・赤ちゃんの肌のように柔らかい衣服
内容はjojotopeとほぼ一緒。
・ロングレインコート
原付に乗りながら傘をさすのはすげえよ。自転車に乗りながら傘をさしているのは分からんでも無いけど、原付で傘なんてやってる人見たらおちおち運転もしてられないぞ。
最初にピカチュウの顔がついたシャツを着ているのは魔剣伝説でも見かけた気がするけど、向こうではそういうデザインがブームだったりするのか?
・あらゆるニーズをより良く満たす傘
傘を振り回すときのフォームがキレイ。中国4000年の歴史を感じる。
晴雨両用とはあるが、このデザインの場合雨の時以外は使いづらいんじゃないかなあ。
・防水靴カバー
靴の上に装着するゴムカバーらしい。間から水が入りそうだし、これを使うなら最初から長靴の方が良いんじゃねえかとも思う。バッグの中に入れておいて、突然の大雨の時に使えって事だろうか。
ところでこれ、ナレーションはバッグの広告の方と間違えてないか? 靴カバーなのに水筒、ノートブック、タブレットがすっきり収納できるって文句はおかしいだろう。
・電動スクーター
liliyagoから電動スクーターが登場。見た目的に電動キックボードみたいに見えるが、椅子が生えているのでキックボードではなくスクーターというジャンルなのだろう。
階段で登れなくて困るってのは一見あるあるな困りごとに見えるが、そもそもそういう場面では電動スクーターで移動しないのではないかという疑問がある。
・cocoliya.mall
・首掛け扇風機
首にかけると風が出てくるので涼しく過ごせる、という真っ当に効果がありそうな扇風機。ここから出てくる腰掛け扇風機よりは効果がありそうなので、腰掛け扇風機と首掛け扇風機どちらかを買わないと殺すと言われたらこっちを買います。
動画の最初にある無理矢理扇風機を首にひっかけているアレも、注目を得るための分かりやすいボケで好きです。
ちなみにcocoliyaに関しては、ヘッダー画像のロゴが妙につぶれているのも特徴。どうしてこんなにも平べったいのか……
・papllu_shop
・腰掛け扇風機
夏らしい広告だが、腰につけておく扇風機ってそんなに効果あるのかな……
倉庫や工場での作業の場合は空調服の方が良いように思うが、普通に外に出る分にはこういう扇風機で服の中に冷風を吹き込ませるのも涼しい可能性は否定できない。でもなんか腹を痛めそうだよ。
・首掛け扇風機
cocoliya.mallと一緒。
・超強力静音換気扇
「台所に煙が立ち上る」って、こんなに煙がモクモクしてるのは普通に火事だと思うんですけど。
換気に使えるようだが、日本の家では大体換気扇があるだろうし、屋外キャンプならそもそもそんな派手に換気する必要あるかなあ? という気もする。こういう換気扇が必要なほど煙が充満しているタイミングがイマイチつかめない。
・防水用ブチルテープ
広告自体jojotoppと全く一緒。paplluの方が広告が多い事を考えると、むしろjojotoppがpaplluのパクリである可能性がある。
・魔法瓶
nonnotoo、jojotopeと全く一緒。
・健康で滑らかな髪にするスタイリングブラシ
髪の毛のセットに使えるスタイリングブラシ。女性の使用例だけでなく男性の使用例も載せているのは、男性への販路拡大を狙っているように見えて良いですね。
なんかこういう商品って日本だと女性向けの広告が多くないですか?
・アイスシルク素材の衣服
nonnotoo,jojotopeも同じような広告をやっていたが、papplu_shopは妙にアイスシルク素材の衣服が多い。アイスシルクセット装備でも売りたいんか?
上下セットだけでなくブラもあるので女性の方でも安心! 2023年の夏はアイスシルク素材の衣服で決まりです。
・大人可愛いワイドパンツ
これまた通気性抜群らしいが、アイスシルク装備とはまた違うらしい。アピールの仕方はアイスシルク装備と一緒に見えるが……
通気性抜群アピールが激しいのは夏の広告だからだろうなあ。
・ひんやり超通気ズボン
男性の場合はひんやり超通気ズボンになる。
女性は大人可愛いというビジュアル面を紹介するけど、男性には通気性というシステム面を紹介するのは訴求用の文言を調整しているんだろうなあと感じられます。
・超進化速乾ストレッチパンツ
ズボンを適当にビロビロ伸ばし過ぎだろ……それ以外にも浄水器用のデカいペットボトルを突っ込んだり、片方の袖に両足突っ込んでみたり、例の煙を出してみたりと伸縮性アピールに余念が無い。
伸びるのがそんなに良いのかよ!
・キッチンのマストアイテム
ザル+おろし器+ボウル+ピーラーみたいな多用途アイテム? なるべく省スペースで物事を収めたい場合は便利なんだろうか。
最初の突然泣き始めるまな板くんが好き。
・ペット用ブラシ
可愛い動物を見せれば何でも良いと思ってらっしゃる? 正解です。
動物を広告に出すだけでサクッと大量のリツイートが入るんだからチョロいもんやで。
・晴雨兼用長傘
傘から垂れる水が汚すぎるだろ。こんなまっ茶色な水が垂れてたらそりゃイヤな顔になります。でも実際雨水は非常に汚いので、あそこまで誇張はされないにしてもなるべく地面に垂らしたくないという気持ちは分かる。
傘袋と傘が一体化しているデザイン自体は良いように見えるが、傘袋が良いのはそういう汚い雨水を受けた袋を即座に捨てられるところにあると思うんですよね。しばらく使ったらプラスチックの傘カバー部分がえげつない汚さになりそう。
・アイライナー(女性用下着)
紹介文はアイライナーなのに紹介されるのは下着。どうなってんですか!
出だしも可愛い女の子が踊っているシーンから始めており、男性の目を引く事も狙っていそうな広告。
・お洒落老眼鏡
コーディネートに使える老眼鏡らしい。遠近両用だから外に出るときも使えるっぽいです。
何故か老眼鏡のCMだけ最後に製品詳細を記載しているのも特徴。これだけ見せられても困っちゃうよ。
・超かわいい厚底サンダル
厚底のかわいいサンダルらしい。
「洗練されたラインストーンのアッパーはとてもエレガントでプリンセススタイルに溢れている」とあるが、この意味が通じそうで通じない文言が海外製品らしくて好きです。
・傘式サンシェード
車の中にセットする日よけ傘。とりあえず熱いときには火のエフェクトを入れるのも中華製品しぐさだし、涼しければ氷のエフェクトが出てくるのも中華製品しぐさ。表現が毎回極端なのよ。
見てる分にはなんだか便利な気がしてくるが、いちいち表現が過剰で笑えてくる。夏場の車内は熱いけど「アーー!!」とか叫びながら灰色の煙が立ち上る車内を飛び出すのは火事レベルやん。
・草刈り機
liliyago-buyと一緒。
・スマホケース
jojotope,jojotopp,liliyagoと同じスマホポーチ。
・折りたたみ式バッククリップ付きモバイルバッテリー
nonnotoo,aoatotoo,jojotopeと一緒。
・蚊取り機
音と言いビジュアルといいキツ過ぎる。ドラゴンスケープスのシラミもきつかったけど、蚊はこれからの時期に頻繁に現れるし蚊の死骸がうじゃうじゃいるのもキツイって。
でもこれは殺虫剤の広告だから別に悪意があって蚊を出しまくっているわけでも無いのがまたタチが悪い。昔のキンチョーの広告で害虫をしっかり再現されていた時期も、視聴者はこういうしんどさがあったんだろうな。
無駄に富山グッズが多い寝室に寝る女性も分かりやすい見どころ。
・ペットコーム
他の広告ではダンスミュージックやポップスが流れているが、ペットコームに関してはASMRを意識しているのか毛づくろいをする音と毛を地面に落とす音だけを収録しているのが特徴。
ナレーション入り、音楽&字幕入りも存在している。動物広告は安定して人気が出る事もあり、色々実験したいという目論見を感じます。
・クッション
「枕の本当の機能は枕ではありません」という衝撃的な摑みから始まるが、要は腰までカバーしてくれるクッションだという事を言いたいらしい。最後まで見れば意味が分かる面もニクイね。
でも「その後の従来の背もたれの首と腰は吊り下げられています」はよく分からん。座ってる時の腰と首の負担はエグイでって言ってくれれば良い物を……
・何にでも似合う靴
ハイヒールの映像。長くTwitter広告を見てきたけどハイヒールの広告は中々珍しいな……
外反母趾の人にも対応しているってのは良い気がするけど、そもそも靴をオンラインで買うのはどうなんだって何度でも書きたくなってしまう。特にハイヒールは足に合わないと拷問じゃん。
・カッコいいバッグ
nonnotooとjojotopeの広告と一緒。
これも大人気商品だなあ……
・超実用的な旅行バッグ
旅行用のデカいバッグらしい。スーツケースと一緒に使う事を前提としたカバンみたいですね。
防水、耐摩耗アピールは先ほどのカッコいいカバンと一緒。ルビ入りの場合「宝のお母さんは必ず買います」とあるが、どういう意味かは全然分かりません。宝のお母さんって何だよ。
・スマホスクリーン拡大鏡
画面を拡大できるレンズ。何を使ってスマホを閲覧しようが自由だが、絶妙に使い勝手が悪そうな感じがたまらない。安いタブレットでも買った方が良いんじゃないか?
地味に千と千尋の神隠しの映像が流れている。
・ppallu.mall
・ペットコーム
内容はpaplluの広告とほぼ同じなんだけど、演出が異なるのが特徴。字幕の上に肉球を跳ねさせて読みやすくする演出はどことなくカラオケっぽいが、この紹介動画を歌ってみたする物好きはそういないでしょう。
最初にメイドのコスプレから入るのは蛇足な気がする。動物の持ち味を殺すな!
・zosern
・多機能吸盤スマホホルダー
最大200kgの荷重に耐えるというパワフルなスマホホルダー。liliyagoとは別物のようで、こちらは吸着力の強さを積極的に紹介している辺りマジで性能的に自信がありそうに見える。
逆にliliyagoのスマホホルダーは性能面より交通安全面の注意喚起が多かったのはそういう事なんですか?
・@mall.tfseason
・あらゆるニーズをよりよく満たす傘
liliyagoで紹介していた傘と同じ。
・gossiny.com
・レインブーツカバー
liliyagoで紹介していた物と一緒。
この辺は皆liliyago族って事ですか?
・Jikiming
・耐高温ティーセット
ナレーションは手を汚さないこのモップと同じ。なのに紹介している商品内容が耐高温ティーセットなのはおかしいし、よりにもよって掃除用具と食器のナレーションを取り違えるくらいならハナからナレーションなんか入れなくて良かったよなあ?
品物自体はそんなに悪くなさそうだが、ティーセットの良し悪しってどこで見分けるんだ……
・douomo_shop
・ペットコーム
pappluなどとほぼ同一。それにしてもdouomoって遠目に見たらdocomoと空目しそうな見た目だな。そこまで狙ってますか?
ナレーションもよく聞くとちょいちょい変。「このブラシは洗えないのでお手入れの手間が省けます」って、物は言いようにしても限度があるだろう。本当はペットコーム自体のお手入れも簡単です、と言いたいように見えるが。
・oneysy.shop
・ペットコーム
paplluや先述の広告と一緒。
・viyenaa
・ペットコーム
paplluとほぼ一緒だが、ASMRを邪魔しない程度にナレーション入り。
ナレーションが入っている時点で音の邪魔だが……
・rinbowe.shop
・サンダル/可愛くて快適な良い靴
履物関連の商品が充実しているのがrinbowe.shopの特徴。
靴の広告を音声無しで見ていると一体何を言いたいのか分からないという感想が強くなる。そこは広告自体の文章を読めという話なのだろうが、靴の広告こそナレーションがあった方が気持ち理解がしやすいんじゃないですかね……
・bittopmall
・ヘアアイロン
男女兼用のカールヘアアイロンブラシ。
「アメリカ人が使っているストレート&カールアイロンヘアブラシ!」という触れ込みを聞くに、未だに日本人はアメリカが使っているというだけで安直に買うんだろうなと思われていそう。
広告ではめちゃくちゃカールを入れているが、そんなにクルクルにすりゃ良いってもんなのだろうか。広告の都合だと思いますけど。
・babe_bear
・電動空気入れ
自動車のタイヤにまで軽々と空気を入れる小型電動空気入れ。さすがに空気入れのサイズ的に無理なんじゃねえか。
実はこの映像自体が逆再生で、しぼんでいく様子を膨らんでいるように見せているんじゃないかと勘繰りたくなります。自転車の空気入れ、バスケのボールの空気入れくらいなら分からんでもないが……
地味にスマホの充電や緊急用懐中電灯も兼ねているらしい。
集でいじっているとかなんとかって話もあります。
・Inkogo
・かっこいいバッグ
nonnotoo、jojotope、paplluと一緒。
・c.cosplly
・超高輝度ライト
めちゃめちゃ効果的な懐中電灯らしい。これはTiktokとかでも広告を見かけたので、結構な人気商品なんじゃないですか。
実際絵面のインパクトはかなりすごい。実際にこれだけ照らす必要があるのか、あるいはどれだけ長持ちするかは知りませんけど。ウワサじゃ明度を編
・まとめ
クローン系広告は増える一方である。今後も増えるかもしれないが、自分もこの広告ばっかり集めているのはいい加減大変になってきたのでここらで一区切りとさせていただきたい。
今後もあんまり増えるようなら第二弾もやるかもしれないので、よろしくお願いします。
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