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2024.8.10 週刊俳句掲載 【古語】

折鶴のかほ下を向く薄氷

水草生ふ前方後円墳に雨意

亀鳴くや湖をただよふ旧字体

母系とは白木蓮に触れること

藤棚の房の長さを入内かな

夜の更けて小箱を閉ぢる瑠璃蜥蜴

ほうたるや浅い眠りを真珠の香

青嵐の絹を孕んでゐる棺

遺作ひらかれて少女の涼しい眼

勾玉に古語の湿りや野分立つ

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