2024年入試 社会の変化

本日もよろしくお願いいたします。
新学期が始まって2か月が過ぎようとなっています。受験生の皆様は受験勉強は進んでいますでしょうか。
過去にも入試勉強についての話を行いましたが、今年は公立高校入試で大きな変更点があることはご存じでしょうか。各都道府県での変更もありますが、全国一律で変わることがあります。今日はそのことについてまとめていきたいと思います。
最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。

■2024年からの変更

社会だけに限らない話ですが、2024年からは大きく変更となります。
それは、新課程教科書対応初年度の入試となります。え、2022年から始まっているのではないのか?といいたいのですが、現在の中3生は新課程教科書を初年度から使って学習していた最初の学年となります
ということは、内容も新課程に合わせて作られるようになると思います。しかし、2022年入試からでもその傾向は顕著に出ていましたが、2024年入試に関してはそれ以上に影響が出ると思います。

その原因としては、2021年から始まった大学入試共通テストがあると思います。そのため、出題形式が2022年から大きく変わった都道府県がありました。近年は公立高校入試でもマークシート方式の問題を採用しているところが増えてきました(といっても、神奈川県と愛知県くらいですが)。
これらの問題に対する考え方については、追って会員限定記事として公開したいと思います。

■2024年からの広島県公立高校入試社会

そんな中、広島県の公立高校入試社会は他府県の公立高校入試社会と大きく変わるところがあります。
2024年の公立高校入試社会は地理・歴史新教科書で行われるのです。これは他府県でも同様ですが、広島県に関してだけは大きく変わることがあります。つまり、昨年までは新教科書のことを気にするのは公民だけで、地理・歴史は大きな影響がなかった、といってもいいのです。

しかし、広島県は他府県と大きく違います。それは、公立中学校で唯一、山川出版社の教科書を採択しているのです。この影響はかなり大きいのでは、と思いますが、入試問題の形式には大きな影響はないと思います。
ただ、いえるのは、歴史の難易度が再び上がるのでは、と思っています。

ここ2年の広島県の公立高校入試の難易度は地理・歴史の難易度はそこまで高くありませんが、公民・三分野総合の難易度がやや高いです。
その理由は、地理・歴史はテーマ史、公民が単元別になっている関係で、公民については少し踏み込んだ問題が出されるのが原因とされています。
そこから考えると、2024年入試は2018年や2019年入試の難易度に戻るのでは、と予想しています

となると、過去問学習以外でどういった学習をしないといけないか、ですが、まずは基本的知識の定着を図らなければいけません。
一問一答形式の問題を行うのは悪いわけではありませんが、それだけでは通用しないのです。一問一答形式の問題を解いたうえで、周辺知識・関連知識・背景知識の3つの知識を意識したインプット学習をしなければいけません

■そのための問題集は?

では、その学習に対応するための問題集があるのか、ですが……

対応することができる問題集は「「解き方」が身につく問題集」(旺文社)くらいしか現状ありません。塾用教材でも、「テーマ史の完成」(好学出版)くらいしか対応しているものがありません。
前者については、テーマ史の問題よりは形式別問題の解き方を示していますが、後者はテーマ史の学習に適しています。

が、テーマ史といっても細分化されているわけではなく、社会経済史を一まとめにしているため、テーマとしてはやや弱い気がしました。それでも、テーマ史の学習ができる利点は大きいため、単元別の学習が終わってから本格的なテーマ史の学習に取り掛かるといいでしょう。
それと合わせて行ってほしいのが、形式別問題の攻略です。これは先ほど紹介した「「解き方」が身につく問題集」(旺文社)がいいでしょう。ただし、短文記述問題など本格的な解き方についてはやや弱いため、記述に対応した問題集を別に行うのがいいでしょう。
そこで、「社会 ○○記述のコツ」(秀英予備校)シリーズがいいでしょう。単元別に短文記述の問題について仕上げることができます。
しかし、この問題集の欠点は、解説がない点です。つまり、採点基準などがないため、自分で解いた後に誰かに添削してもらわないといけないのです
塾用教材では、「記述問題の完成」(好学出版)などがいいでしょう。ただし、一問一答では短文記述問題に対応できる問題集が現状ありません。KADOKAWAの一問一答は多少対応できるところがあるものの、単元別の配列になっていないなどの理由で使いにくい人もいるでしょう。

※注意:塾用教材は一般の方は購入できません。どうしても購入したい場合は、第一教科書にいけば入手できる可能性はあるかもしれません。

■実は……

これについてですが、詳細はまだ発表できませんが、それらに対応できる問題集を現在制作中です(個人制作ではなく、某出版会社からの執筆依頼によります)。周辺知識・関連知識・背景知識を身につけることができる、出題形式を知ることができる、だけでなく、短文記述問題の内容や短文記述問題や論述問題にも対応できるもの、加えて、その用語が一問一答形式、短文記述問題等の形式でそれぞれ正答率ランクを詳細に出している初の問題集となっています
更に、この問題集が出るときには、受験生が困っているテーマ史の学習問題も解決することになると思います
もちろん、最新入試にも対応できるようになっています。

■え、そんな問題集が出るの?

詳細については、今後、公式Twitterや公式Facebookなどで情報解禁されましたらお知らせいたします。もちろん、公式noteでも情報が解禁されましたらお知らせしたいと思います。
なお、僕が正答率データをまとめている理由もこれにあります。実際に入試で出るもの、定期テストでは必出のはずなのに正答率ランクが予想よりも低いもの、逆に教科書にはないものの入試問題で出題されているものなど、最新の入試データを用いています。
つまり、受験生は近年の出題ランク、記述問題での出題形式と難度などを知ることができるのです。

情報解禁は夏ごろになると思います(僕がお世話になっている仕事先や機関などについては簡単に報告はしています)。続報は公式Twitterなどでお知らせしますので、それまではお待ちください。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。