【高校入試紙面講義】2020年高知県 大問1

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さて、今日は高知県の大問1を解説しますが、突然難易度が上がった場合、どうしますか?その話を後半で行いたいと思います。

■問題(地図やグラフなどは省略)


(1)東北地方では、地元でとれる資源を用いたさまざまな工芸品が古くから作られてきたが、地図中の東北地方のXの県(岩手県)の伝統的工芸品を、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 南部鉄器 イ 会津塗 ウ 天童将棋駒 エ 津軽塗
(2)次の資料Ⅰは、関東地方の一都六県の2015年における人口密度、昼夜間人口比率、製造品出荷額等を表したものであり、資料中のア~エは、それぞれ、地図中の色塗りで示したA~Dのいずれかの都県を表したものである(A=群馬県、B=埼玉県、C=東京都、D=神奈川県)。地図中Bを表しているものを、資料中のア~エから一つ選び、その記号を書け。
資料Ⅰ(左から人口密度・昼夜間人口比率・製造品出荷額等)
ア:6,168.7 117.8 8,374,172
イ:3,777.7 91.2 17,477,226
ウ:1,913.4 88.9 12,760,252
千葉県:1,206.5 89.7 12,688,824
茨城県:478.4 97.5 12,037,605
エ:310.1 99.8 9,050,380
栃木県:308.1 99.0 8,802,168
(3)地図中のYの地域に見られるリアス海岸では、真珠などの養殖が盛んである。リアス海岸で養殖が盛んに行われる理由を、「海岸線」と「波」の二つの語を使って、簡単に書け。
2 次の資料Ⅱは、2018年における東京都中央卸売市場で取引されたピーマンの産地別取扱数量を表したものであり、資料中の( a )~( c )はそれぞれ、茨城県、岩手県、宮崎県のいずれかの県を表している。資料中の( a )~( c )に当てはまる県の組合せとして正しいものを、あとのア~エから一つ選び、その記号を書け。
資料Ⅱ(問題から取っていただくと幸いです)
a:5,6月の取扱がさかん、9~11月も取扱が行われている
b:11月から5月までの取扱量があるが、7~9月はほとんど取り扱っていない
c:7~9月の取り扱いが目立つ反面、11月から4月まではほとんど取り扱っていない
ア aー茨城県 b-岩手県 c-宮崎県
イ aー茨城県 b-宮崎県 c-岩手県
ウ aー宮崎県 b-岩手県 c-茨城県
エ aー宮崎県 b-茨城県 c-岩手県
3 次の資料Ⅲは、1975年から2015年における我が国の乳用牛の飼養戸数と飼養頭数の推移を表したものであり、資料Ⅳは、1975年から2015年における我が国の牛乳及び乳製品の国内生産量と輸入量の推移を表したものである。資料Ⅲと資料Ⅳから読み取れることについて述べた文として正しいものを、あとのア~エから一つ選び、その記号を書け。
資料Ⅲ
⇒乳用牛の飼養戸数は減少傾向(1975年は約15万戸だが、2015年は約2万戸になっている)、乳用牛の飼養頭数は1985年から減少している、2015年で150頭を下回っている
資料Ⅳ
⇒牛乳及び乳製品の国内生産量は1995年の847万トンからややさがっている、輸入量は1995年以降上昇している(1975年からはずっと増えている)
ア 1975年から2015年にかけて、乳用牛の飼養頭数が最も多いのは1975年であるが、牛乳及び乳製品の国内生産量が最も多いのは1995年である。
イ 1975年と2015年を比べると、牛乳及び乳製品の輸入量が2015年は1975年の5倍以上となっている。
ウ 1985年と2015年を比べると、乳用牛の飼養戸数と飼養頭数はともに2015年の方が少ないが、一戸当たりの飼養頭数は2015年の方が多い。
エ 1985年と2005年を比べると、牛乳及び乳製品の国内生産量と輸入量の合計は1985年より2005年の方が多く、その合計に占める国内生産量の割合も増えている。

■解説

それでは、解説に行きましょう。今回は3の問題の後半に注目してください。

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