【高校入試紙面講義】2020年鹿児島県 大問2 Ⅰ

日曜日は歴史です。今回は鹿児島県の公立入試の問題を解説したいと思います。新課程の移行問題が出ているところもあるため、移行措置単元の学習も忘れないようにしましょう。
テーマは人物史です。人物史の出題形式は有料部分で出題形式を公開していますので、ぜひ購読いただけたら、と思います。

■問題


1 会話文中の(  )に当てはまるもっとも適当なことばを書け。
⇒~「令和」の出典は、奈良時代末に大伴家持らが天皇・貴族や農民などの和歌を広く集めてまとめたとされる『(  )』の中の梅花の歌の序文です。~
2 ⓐ(鑑真)が来日した8世紀の日本と中国の関わりについて述べた文として最も適当なものはどれか。
ア 執権北条時宗のとき、文永の役・弘安の役と二度にわたり元軍の襲来を受けた。
イ 唐の都長安にならった平城京が、律令国家の新しい都としてつくられた。
ウ 明の求めに応じて倭寇の取り締まりが強化され、勘合貿易が始まった。
エ 邪馬台国の女王卑弥呼は魏に使者を送り、魏の皇帝から倭王の称号を与えられた。
3 ⓑ(遣唐使)に関して、遣唐使などがもたらした唐風の文化を基礎としながら、日本の風土や生活に合った国風文化が摂関政治のころに発達した。この文化に最も関係の深いものはどれか(実際の問題は写真から選択させます)。
ア 平等院鳳凰堂 イ 釈迦三尊像 ウ 金閣 エ 金剛力士像
4 ⓒ(室町時代)の後半の戦国時代のころ、ポルトガル人やスペイン人は、アジアへの新航路を開拓し、日本にも来航するようになった。ポルトガル人やスペイン人が新航路を開拓した理由を、イスラム商人、価格、直接ということばを使って書け。
5 ⓓ(江戸時代)に関して、幕府の政治について述べた次の文の( X )、( Y )にあてはまることばの組合せとして最も適当なものはどれか。
 幕府の政治は、はじめは( X )によって大名の築城や結婚などに規制を設けて大名を統制する、力で押さえつける政治が行われていた。その後、5代将軍徳川( Y )は、儒学の中でも身分秩序を大切にする朱子学などの学問を重視する政治への転換を行った。
ア X:御成敗式目 Y:綱吉 イ X:御成敗式目 Y:吉宗
ウ X:武家諸法度 Y:綱吉 エ X:武家諸法度 Y:吉宗
6 A~Dのカードを、年代の古い順に並べよ。
A=最澄、B=鑑真 C=菅原道真 D=足利尊氏

■解説

それでは、解説を行いましょう。

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