CAMEL様提供の一問一答の効果的な使い方

先日、通史講座の一問一答が完成しました。早速CAMEL様に提供いたしました。
しかし、この問題については単純な一問一答ではありません。虫食い形式の問題となってます。
では、今日はこの問題集の効果的な使い方について話したいと思います。
もし、了承が得られたなら有料(200円×3学年分)で提供も考えております(この売り上げはCAMEL様の活動費用に充てます)。加えて、地理・公民も作成を予定してます。
記事は無料公開です。よろしくお願いいたします。

虫食い問題に拘った理由

今回の一問一答でいちばんこだわったのは、文章で歴史の流れを掴められるようにすること、最強のアウトプット教材のひとつにしたい、ということが今回の一問一答の作成に繋がりました。なぜなら、市販ではまずこの形式の問題集は出ていなかったからです。この形式で生徒が覚えることができたなら、直前期の学習負担の軽減につながると思ってます。

以前、僕は中学教材の塾教材の執筆・校正、問題監修を行ったものがありますが、そのときに一番拘ったのが、苦手な人も楽しく学習でき、無理なく流れが掴められるように意識しました。そこから、可能な範囲でルビを振るようにしました。加えて、さまざまな問題にも対応できるように、記述問題の充実を図りました。思考力を磨くための短文記述を盛り込むことで、単純な暗記や一問一答にならないように配慮しました

それは、今回の一問一答でも意識しました。用語説明型の問題をしっかりできることを意識しました。そして、問題文も入試問題に対応できるような言い回しに気を付け、最近の正誤問題の対策もできるようにしました。

主な記号

もうひとつ、僕のテキストで使ってる記号について話します。
(   )…1つは空欄の直後につけて、選択肢を選ばせるためのものです。もうひとつ、文中にあるものは解説の補足や説明を表す語句としてます。時折、〈   〉としてるものもありますので、気になる場合は申してください。修正いたします。
〔   〕…語句の別名のときに用います。例えば、ピューリタン革命〔清教徒革命〕とあれば、教科書記載ではピューリタン革命ですが、清教徒革命と書いてる場合もありますが、どちらでもOK、と表してます。
オレンジ…重要用語です。一応、赤セル(フィルター)を被せたら消えるようにしてる(ハズ)ですが、頻度は高いです。あとは基本的には空欄にしてる語句も同様です。
ただし、この頻度は定期テストの頻度で合わしてなく、入試における頻度と思ってください
…頻度はオレンジより低いが、定期テスト、私立入試では出る可能性がある語句です。しかし、文章配列の都合で空欄にしてる部分もありますが、青の語句で教科書に書いてない場合は、定期テストに関してはスルーしても構いません。一問一答問題集に書いてないけど、教科書にある場合は付け足してください。

他にも気になることがありましたら、申してください。次年度に向けて改良させていただきます。

主な使い方

では、具体的な使い方ですが、CAMELの映像授業を使ってる方は

1 映像授業を見て、インプットをしっかりする
2 授業でやったことを流れで暗唱する
3 Webテストを行う→Webテストの復習を行う
4ニューコース問題集を行う→解答解説を確認し、復習をする
5(歴史において)僕のオリジナル一問一答(虫食い形式)を解く
6問題を解いた後でテキストやまとめノートなどと照合して流れを再構築する
7理解が弱かったところは映像授業で再度確認、知識の識の再構築をする

これらを意識して反復してください。

その中で気を付けないといけないのが、問題を解くことが作業で終わってはいけません。これをしっかり解くこと。記述の場合だとどの知識が必要なのか、何を書かないといけないのか、ということをしっかりと理解してください。その際に、因果関係を意識して覚えるようにしてください(記述問題の攻略法については追って記事にしたいと思います)。
ほとんどの生徒は楽して点数を取りたい人が多いと思います。そのため、指導者も楽して点数を取らせる指導を中心に行っています(すべてがそうとは言いませんが…)。しかし、先々のことを考えるなら、今後、このような指導しかできない先生は淘汰されると思っています。理由としたら、一部の都道府県では、内申点よりも当日の入試本番の点数が重視されるからです(実際、広島県では中1生は入試制度が変更になり、内申点よりも当日点数の比率が非常に高く(内申点の3倍)設定されます)。そのため、広島では従来のやり方が通用するのが中2・3年のみで、中1はやり方自体が大きく変わる恐れがあります。そこで、実戦問題をたくさん解く必要が出てきます。
演習を通じて僕はくはよく「何が、どのような形で、どこまで出題されるのか」を重視して指導しています。つまり、ここまで押さえれば十分、それ以上は軽く確認する程度でいい、などを各人に対してアドバイスしています。特に集団指導を行う場合でクラス分けをしている塾で指導するときは、その部分をより明確に指導しなければなりません。定期テストで点数を取る以上に、問題演習に真摯に取り組められるように指導しないと、今後の指導では生き残ることができないと思っているのです。

CAMELの授業ではそのように意識されてるプロの先生ばかりで構成されています。まずは問題に取り組む習慣をつけましょう。これは他の資格の勉強でも同様に言えます。今のうちに学習習慣の付け方、問題の取り組む正しい姿勢を身に付けておきましょう。

演習用ノートの活用

では、ノートの活用法をここで解説します。僕の歴史の授業では、電子黒板になっているものをノートに書きこんでください。そのときにノートをまとめるときにはB5用紙1枚で収まるようにノートを作ってください。もしくは、B5用紙を見開きでまとめるか、にしてください。絶対にしてはいけないのは、送りノートにすることです。送りノートとはまとめ部分が残っているときに中途半端に次のページに続けて書くことです。理想は一つの単元でノート2枚(見開きだと1枚)です。
近年、「テスト前にまとめるノート」シリーズ(Gakken)や「自分でまとめるノート」シリーズ(旺文社)でもこのようにまとめています。それを参考にまとめてみるといいでしょう。
しかし、ここで一番勘違いする人は、演習用のノートとまとめ用のノートを一緒にする人がいることです。ここではっきり言います!「演習用のノートとまとめ用のノートは別々で用意してください」。加えて演習用のノートと直しノートも別々にしてください。

そして、もう一つやってはいけないのは、1冊のノートで5科目の学習ノートを作らないことです。どうしても、学校の指示などの理由でそのようなやり方をしなければならない場合、見開き2ページで1科目のみで作成してください。中途半端に5科目を仕上げようとしないでください。

では、問題演習をするときに、答えを書くときに記号を書くときに選択肢の記号が語句を表す場合は、語句も書いてください。これは僕が予備校時代で日本史を教えてもらった先生が「記号を学習するわけではない」ということが響いています。記号だけ書く(マークも同様)場合、見返す問題集やテキスト、ページ数などを書いていることが条件です。

この学習は…

このような学習は、中学生の学習に限らず、先々につながる高校生での学習、国家試験などの学習の仕方にもつながってきます。中学だけの学習で終わらせずに様々なところでつながる学習ができるように指導をしています。ぜひ、CAMELの授業を存分に活用して、成績アップや入試実戦力を身に付けてください。高校部門も今後撮影が行われます(現在はそれ用のテキストと板書を作成しています)。ぜひ、中高大接続の学習を行ってください。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。