日本史 正誤問題の考えかた

本日もよろしくお願いいたします。本日はついに日本史で正誤問題に困っている受験生向けに正誤問題の正誤の作られ方を限定公開で紹介したいと思います。
なお、僕の授業を受けている受験生については、この限定公開の話もしっかり話していますので、こちらの記事を購入する必要はございません。一部ではこの指導をされている方もいると思いますが、無料で公開するのは受けている受験生に失礼に当たるため、限定公開とさせていただきます
最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。以下の記事も合わせてみていただけると幸いです。

■正誤問題の考え方

これについては、上記の記事に大体の考え方などは話していますので、ここでは特に触れる必要はないと思います。
正誤問題を解くための知識は「日本史の語句だけでなく、それに付随する内容と時期を合わせたものが日本史の知識」ということを念頭に入れてほしいです。これを知らずに日本史の語句だけを覚えても正誤問題では正答率が上がることはありません。正誤問題も問題の解き方・アプローチ法などを知らなければ解くことはできません。
日本史の知識は知識面ですが、解き方やアプローチ法については技術面の話です。そう。知識を知っていても、活用するための方法を知らなければ、使える知識にならないのです。正誤問題が解けないからといって、語句の知識だけを増やしても意味があまりない、ということがわかると思います。

■正誤問題の作られ方(以下限定公開)

では、ここからは限定公開の部分を含みます。出題形式などについては、教学社や河合出版などの共通テスト対策の過去問でも触れていますが、僕がこれから触れるのはそれではなく、どれとどれを見て正誤判定するといいか、というのを話していきたいと思います。

正誤問題の作られ方は以下のテーマに沿って正誤判定をすることが多いです。

➀語句
②人物
③事件・政策
④地域・国名
⑤内容

以上の5点を中心に話したいと思います。なお、性質上、説明が重複するものもあります。限定公開については、③以降の話をしていこうと思います

➀語句の正誤
語句の正誤問題は以下のものと照合していく必要があります。
1.内容・時期→これは言うまでもなく、最近の正誤問題の主流となっています。なので、最低でもこれだけでも知っておく必要はあります。もちろん、これだけでも多少の正答率は上がると思いますが、これだけではそこまでの正答率向上につながりません。なお、時期については歴史名辞との関係性も必要となります
2.人物→その語句と関係する人物との関係性をみます。
基本的には、この2つを知っておくだけでも最初のうちは十分です。

②人物の正誤(通常)
人物の正誤については、以下のことに気を付けてください。
1.内容・政策→その人物の説明および政策で正誤を判定する問題です。これも正誤判定上重要な判定法です。
2.親子関係・役職→古代・中世だと親子関係は特に気を付けないといけません。その中でも天皇家・藤原氏・平氏・源氏・北条氏・足利氏辺りは気を付けてください。近代では役職(大臣)なども正誤判定の材料となります。
3.政策・事件・関連人物→人物の場合は行った政策・事件との関連、その人物と関わった別の人物も正誤判定の材料となります。
4.地域・場所→共通テストでは数は少ないけど、私立の上位校の場合は地域(出身地)にも気を付けてください。

②人物の正誤(文化史上の人物)
文化史上の人物の場合は、これに加えて、仏教の宗派(古代・中世)、師弟関係(近世の朱子学など)も気を付けなければいけません。そのため、系図を見て関係を理解しておかなければいけません。

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