『ニートの生態』



   9月も中旬を迎え、やっと秋らしい日々になってきた。今年の夏はニートとして過ごした初めての夏だった。

   「ニート」とは、
【⠀15歳から34歳までの通学や就業をしていない者】
                       のことをいうらしい。

   上記の意味からわかるように24歳で職に就かずダラダラと過ごしていた自分は紛れもないニートだ。

   前職を辞めてニートになどなるつもりのなかったのだが、「ちょっとくらいダラダラしてもいいだろう」という甘い考えで無味な日々を過ごしていた。

   幸い貯金もあった為、お金のことなど気にせずに飲みに行ったりネットショッピングをしたりしてお金だけを消費する日々だった。

   そんなある日、契約している保険会社から一通のハガキが届いた。内容は「保険料を振り込んで下さい」とのこと。貯金があった私は何かの間違いだろうとハガキをスルーしていたら、約1週間また同じ内容の通知が届いた。

   まさかと思い、貯金残高を確認すると、「残高660円」。お金が底を尽きていたのだ。

   ここで初めて焦りを感じた。前職を辞めたタイミングですぐに職安に行き手続きをしていればこんなことにはならなかったのだが、ちょっとくらいダラダラしてもいいだろうという考えがズルズルと私をニートの沼に引きずり込んでしまっていたのである。

   「行動あるのみ」という言葉があるが本当にその通りだ。職は見つからなくとも何かしら行動していれば貯金が底を尽く様なことにはならなかったかもしれない。

   P.S.…肝に銘じろ。気づいた時には失っている。

   

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