平成生まれが好きな80年代洋楽 歌うアスリート Carl Lewis「He's A Star」(1985)

(作詞作曲 Mark Allen・Christopher Troy)
今回の東京オリンピックにでも大々的ではないものの、解説者的役割としてメディアに発言がピックアップされたカール・ルイス3。実は彼、ロサンゼルスオリンピックで大活躍の翌年85年に日本の企画でアルバム及びシングルを日本限定で発売しており、なんと同年の9月19日放送の「ザ・ベストテン」にもスポットライトで出演も果たしています。その際メドレー形式で歌い、シングルにもなったのがこちらの曲で、曲名と「He Has A Strong Body, Strong Mind」というフレーズからは一種の自画自賛ソングにも聴こえるのですが、カールさんの功績を考えれば説得力感じるもの。歌はなかなか、という感じですがリズミカルなシンセサイザーの伴奏と、歓声が盛り上げてくれます。

その後の日本以外での歌手活動も結局マイナーなものに留まった点、アメリカ国歌斉唱で大きく音を外すパフォーマンスを披露した事を考慮すれば、残念ながら歌の世界では「金メダル」獲得とはいかなかったようですが、アルバムには良いバラードも収録されておりなかなか捨てがたい魅力を放っています。 ちなみにアルバムタイトルは「IDATEN」で、帯のキャッチコピーには「今、全世界を駆けるシンガーソング・スプリンター 韋駄天ルイスのゴールドメッセージ」と書かれてます。日本による企画の洋楽の世界、興味深いですね。

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