「暗記科目」社会科をなくしたい

私は小学校6年生の歴史の授業が大好きでした。それは担任の教師が歴史を面白おかしく話してくれたことが印象深く、興味が湧いたからです。

年号を覚えろということもあまり言われなかったし、この時に何があってどうなったという(5W1H)を丁寧に教えてくれたので、私はそのつながりで皇室の存在を知り、何故皇室が124代(当時)昭和天皇まで続いたのかを自学で調べましたし、それが高じて歴代天皇の御名を暗記してしまいましたし、各天皇の御事績を調べてみたりと、割とませた小学6年生でした。

そこで初めて、日本という国はいつの時代にあっても権威として皇室があり、天皇がいて権力者である為政者がコロコロ変わっても日本という国は変わらなかったことを知ったのです。それ以来皇室や天皇陛下には敬慕の念を持っています。

しかし、その歴史の授業が今はただの「暗記科目」になってしまっています。なくよウグイス平安京(794年)、いい国つくろう鎌倉幕府(1192年)(※鎌倉幕府の成立はこれより後という説が最近の通説です)など、一応それでテストに出ましたが、私はこの方法が嫌でした。とどのつまり、年号を覚えることが重要なのではなくて、その時に起きた出来事が後にどのような影響を与えたのかを知ることが重要なのです。

今の日本に至るまで、私たちの祖先がどのようなことをしたのか、どのようにして国を作り守ってきたいのかを教えるのが教師の役目だと思いますし、特に昭和時代の戦争に関して言えば「日本悪者論」という片一面だけを教えるのは不公平です。

子供たちにはもっと歴史を深く学び、自分だったらどうしたのかと言った「当事者意識」を持たせ、政治に関心を持たせる、自分たちがこれからの日本国を作るのだという意識を育てていける授業をしたいと思っています。

暗記科目としてやっている授業は子供たちにとっては苦痛でしかない。もっと歴史は楽しいものだと思ってもらえるような授業を作りたいと思います。

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