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短編【寿限無さん】小説 

午前0時52分。深夜のラジオ番組『濱田はまだげんのみっともナイトSUPER』は最後のコーナーの時間になった。最後は番組の名物コーナー【テレテレフォン】でしめくくるのがお決まりのパターンだ。DJの濱田はまだげんの軽快な口調がラジオから流れてくる。

「只今お送りした曲はラジオネーム、寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さんのリクエスト『ハンサムケンヤ【決心速度】』でした。寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さんからメッセージメールが届いてるのでちょっと読んでみますね。えー『いつも楽しく番組を聞いています。』有難うございます。『私はこの番組が大好きです。何故かと言うと、私のラジオネーム寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助を略しないで読んでくれるからです。他のラジオ番組ではいつも略されて、寿限無さんとか、長助さんとか呼ばれています。とても不満です。でもこの番組だけはキチンと寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助、と呼んでくれます。とても嬉しいです。ありがとうございます!』いやいや。リスナーさんが有ってのラジオですからねー。やっぱりそこは、ないがしろに出来ないですよねー。ラジオネームを途中で切っちゃうなんて、トンでもない!『聞いてくだい、げんさん。私、ちょっとした悩みがあるんです。』なんでしょうか寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん。僕でよければ寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さんの悩みを聞きますよ。でも寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん悩みを解決できるかどうかは、別問題ですけどね。ふーー」

濱田源は小さく溜息をついた。ラジオネームを読み上げるだけで、少しつかれちゃったのだ。

「『ちょっとした悩みがあるんです。それは、私の彼は占いが大嫌いって事なんです。占い師の事を国が認めた国家公認の詐欺師だ、って言うんです。でも私は占いが大好きなんです。どうしたら良いんでしょうか?』どうしたら良いんでしょうね!!『これからも楽しい番組を作ってください。番組最後のコーナー、テレテレフォンで私も源さんとお話しがしてみたいです。』と言うことでした。有難う御座います。そんな寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さんと、なんとお電話がつながっています。ご希望通りにテレテレフォンかけちゃいましたよ!」

そう言うと濱田はスタッフがすでに回線をつないでいる電話に出た。

「どうも今晩は!寿限無寿限無五劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪小路、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助さん!!」

濱田はリスナーに呼びかける。

「あ!今晩は!初めまして、私、寿限無寿限」

若い女性の返答があったと同時にエンディングテーマ曲が流れて。

「時間が来ました。では、また明日!」

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てっちり鍋


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