見出し画像

「表とうらとそのあいだ」

勤務先の仕事で少し関わった書籍が刷り上って来た。
奥付けで印刷所を確認したらどこかで聞いたことのある名前。調べたらその会社はオンラインの書店もやっていて、私の書いた電子書籍を販売していたところだということに気づいた。検索したら、その本は引き続き販売中だった。

もともとは、仕事で付き合いのある方が独立して起業、打ち合わせをしていた時に電子書籍を作りたいんだけど、コンテンツはありませんかね、と相談されたのがきっかけだった。ちょっと考えていたものがあったのでお見せしたら、ぜひ、と言われて進めることになった。
児童文学で、イラストはこれもまた、仕事でおつきあいのあったイラストレーターさんにお願い。原稿料は出世払いということで、お互いに夢の印税生活が頭の片隅によぎっていた。英語版も出しましょうかといわれたので、ぜひ!と。あっというまに世界にデビューだ。
ペンネームは、こうじろう。大好きだった親戚の家があった神代(こうじろ)という地名を拝借した。

タイトルは「表とうらとそのあいだ」。
振り返ると今から12年も前の話なのだが、考えてみたら、これはずっと私にとっての大きなテーマだったんだなと今になって思う。

AかBかではなく、関心があるのはその間にあるものだし、それが大切だと思っていたし、今も思っている。
考えたら12年の間に、「その間」はどんどん薄くなってしまっている気がするのだが。

日本版はAmazonでも販売中だということに気づいたので、リンクを付けておきます。
https://amzn.to/3iPHQDx


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?