思い出の「桔梗の器」
これは、幼い頃の思い出です。
暑かったので多分、夏休みだったように思います。
入院している祖母のお見舞いに行った時のことです。
祖母が寝ている部屋に入って、最初に目についたのは寝ている祖母ではなくて、
ベットとベットを仕切るカーテンレールに沢山ぶら下がっている「くす玉」でした。
折り紙で作られた「くす玉」は色とりどりで、祖母をそっちのけで見ていたのを覚えています。
知っている折り紙はあまり多くなく、最も複雑なもので「あやめ」でした。
それと比べても難しく見える「くす玉」を折っ