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思い出の「桔梗の器」

これは、幼い頃の思い出です。
暑かったので多分、夏休みだったように思います。
入院している祖母のお見舞いに行った時のことです。
祖母が寝ている部屋に入って、最初に目についたのは寝ている祖母ではなくて、
ベットとベットを仕切るカーテンレールに沢山ぶら下がっている「くす玉」でした。
折り紙で作られた「くす玉」は色とりどりで、祖母をそっちのけで見ていたのを覚えています。
知っている折り紙はあまり多くなく、最も複雑なもので「あやめ」でした。
それと比べても難しく見える「くす玉」を折ってみたくて仕方がありませんでした。

祖母は折り紙をするような性格ではありませんでしたので、折り方を聞いても知りませんし、
母に聞いての同様に知りませんでした。
どうしても「くす玉」を作ってみたくなったので、隣のベットに寝ている「くす玉」を作ったおばあさんに無理を言って教えてもらいました。

くす玉のパーツ

「くす玉」のパーツの折り方を教えてもらって、折り方が「あやめ」と似ていて少しがっかりしましたが、一度紙を開いて紙の裏表をひっくり返して、付いている折り目で畳直すところが面白く、家に帰ってから何度も折った記憶が有ります。

「くす玉」を教えてもらった後、他に何か教えて欲しいと頼んて教えてもらったのが、
「桔梗の器」でした。

桔梗の器

見た目は簡単そうに見えますが、意外と難い作品です。
似た作品は YouTube などで「花の器」と言う名前で紹介されていますが、折り方は少しちがうようです。
教えてもらった時、花びらの角度は「ぐらい折り」で適当だったのですが、最近は一定になるように折り方を変えています。
「桔梗の器」は 2009年に作成した折り図がありますので、公開します。

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