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豚の血

俺が飲食店に求めることは、あまり多くはない。
ただこれだけは外せないということが、いくらかはある。

まず第1に、クレジットカードが使えることがあげられる。日頃から現金は最低限しか持ち歩かないし、財布の中に、小銭すら入っていないこともままあるので、これだけは譲れない。特に飲食店での現金払いは、衛生的に問題がある。

第2に、通し営業をしていることだ。昼時が過ぎたら、一旦店を閉める(理由は十分わかるが)所には、まず行かない。単純に不便だからだ。5時まで待っているほど、暇でもない。

第3に、手頃な価格設定だ。値段の高い食べ物は、食べたくないのだ。立川談志師匠も、安いものほどうまいと言っていた。
新型コロナにイソジンが効くと騒がれたら、フリマアプリのメルカリで、店頭価格よりも高い値段のついたイソジンが沢山出品されたが、実はそれらは名前が同じだけで、肝心の成分が異なる別物だった。高い値段の食べ物は、多かれ少なかれ、それと同じ原理だよ。たぶんな。

最後に、家から近いことだ。これは説明の必要はない。


近所にタイレストランができた。
上記の条件は満たしているのに、出入り口にかける暖簾がまだできていないのは、ご愛嬌だろう。
久々に食べたが、เลือดหมู(豚の血)はやっぱり旨い。この豆腐のような食感が、俺を魅了してやまない。

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