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トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)について

 トムヤムクンは、日本では世界三大スープの一つとされているが、残念ながらそれは誇張である。
 もともとは、日本にトムヤムクンを持ち込んだ業者が、売りだすためのキャッチコピーとして言いだしたのだそうだ。
 トム(ต้ม)は「煮込む」、ヤム(ยำ)は「混ぜる」という意味であり、クン(ก้ง)は、材料の海老のことだ。
 海老以外にも、鳥のトムヤムや、イカのトムヤムなど、種類は沢山ある。
 
 タイで、初めて本場のトムヤムクンを食べた時は、香草やらなにやらがいろいろ入っていて、決して旨いとは思えなかった。それでも諦めずに、現地の料理を果敢に食べていたら、毎日、酷い下痢に悩まされた。
 これは試練だと思った。
 未知なる世界への扉の重さを、一人、ひしひしと受け止めていた。

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