5度目の自殺未遂

構って欲しくて自殺行為をした訳じゃない。

何もかも逃げ出して、楽になりたかった。

折角決まった仕事。私の性格上の責任感の強さと仕事を覚える事に対しての遅さが相まって、同じ日に入った同期にどんどん先を越された。

私も早く同期に追いつけるようにしなければ。

仕事は楽しかった。だが、自分の仕事を覚える遅さに不甲斐なさや悔しさを覚え、どんどん自信が無くなった。

明日は仕事だ、明日も頑張って
1人前にならなければ。

自分のペースは必ずしも誰にでもある。だが、隣で上達している同期を見ていると、自分の上達を考えねばいけないのに、自然と同期に追いつかなければ。と焦ってしまう。

焦れば焦るほど、不安や焦燥感が増す。

まだ鬱が治っていない状態で就職したのもいけなかった。

仕事の前の昼頃、昼寝から起きると自殺願望が突然湧いた。

それまでに無いノロノロとしたスピードでは無く、いち早く服を着替え、脳みそは【死】のみ。
後先の事なんか、家族や友人の事など思いつかぬままコンビニへ駆け足で行き、チューハイを買った。

急いで家へ戻ると、普段精神科で処方されている安定剤を270錠空けた。
これまでのODは最高でも50条程度だったが、もう何もかも嫌になって逃げ出したくて、気づけば処方されている安定剤を全部タッパーにプチプチと無心で開けていた。

泣くことも無く、表情も変わる事無く、何か考えが変わる事も無く、ただひたすらに270錠を開け終えると、服薬ゼリーを混ぜてチューハイと一気に飲み始めた。

270錠も飲めば確実に死ねるだろう。
以前どこかの文献で、現代の安定剤は200錠以上飲めば死ねるだろうと記載されていたので、(どんな薬かは忘れたが)確実に死ねると思った。

現世に未練は無かった。元恋人も傷つけ、周りの人に恨まれる様な事をして、仕事もロクに出来ず、お国に毎月お金を貰う生活、全てがもう嫌だった。
自分の存在価値ってなんだろう。

段々と薬と酒が回ってきて、元彼に電話をした。
さよならの挨拶がしたくて電話をかけたのだ。

そこで話の流れでODをした事を吐露し、自分で救急車を呼んだ。

意識朦朧、立てばフラフラどこかへ激突、話もロクに出来ない状態で救急車に乗せられ救急病院へ向かい、注射と点滴を含め3度刺され、心電図を付けられて病院のベットで仰向けになり、天井の模様をボンヤリ見ていた。

また死ねなかった悔しさと、また救急車を呼んでしまったザ・メンヘラが嫌になって、潔く死にたかったと思った。どうも私が飲んだ安定剤は効き目が弱いものらしく、270錠飲んでも死なないものらしく、そこが私の誤算だった。

潔く死ねばよかった。死んで欲しいと思った方々には申し訳ない。

私はしばらく仕事から離れて自宅療養します。

ここまで読んで下さってありがとうございました。