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新人セラピストに知って欲しいドクハラの話

新年度が始まって最初の華金ですね!
新入職員の皆さん、緊張は少し解けてきましたか?

さて、新人セラピストの皆さんが本格的に者さんのリハビリに関わる前に、知っておいて欲しいことがあります。

ドクターハラスメント、略してドクハラという言葉をご存知ですか?

ドクターハラスメントとは、医師による患者への嫌がらせのことを揶揄する造語・和製英語。ここでいう嫌がらせとは、看護師を含む医療従事者の患者に対する暴言、行動、態度、雰囲気をも含む全てのものである。悪意の有無、合理的理由の有無を問わず、患者が不快に感じればドクターハラスメントである。ドクターハラスメントは患者を無力化させ、孤立させるため、ときには心的外傷後ストレス障害 (PTSD) につながることもある。
wikipediaより引用

外科医の土屋繁祐氏が、最初にドクハラという言葉を使い始めたと言われています。

リハビリ職も悪意なく科学的、医学的に正しい事を言っていても、受け手の感じ方次第でドクハラと言われかねないのです。

実際に、医師から精神的苦痛や損害を与えられたとして、裁判で患者の損害賠償請求が認められた判例(大阪地方裁判所H23年10月25日判決,判例時報2138号81項)もあります。医療事故のみが訴訟の対象ではないのです。

裁判と言われると、身構えてしまいますよね。
そこまで大げさではなくても、スタッフの一言で病院が不利益を被ることはあり得ると思うのです。

患者さんも情報リテラシーが高くなってきているので、嫌な思いをしたら直接言うまでではなくても、口コミサイトやSNSに投稿するかもしれません。
単純に、病院を変えられるかもしれません。
その地域に競合が多ければ、これらは病院の収益低下に繋がり、長い目で見ればスタッフの給料にも影響が出るかもしれません。

良いリハビリを提供出来るように努力するのは、もちろん大事です。
でも、どんなに科学的に正しいリハビリを提供していても、良いか悪いかを決めるのは、受け手の患者さんなのです。

では、患者さんは何を基準に、リハビリの良い悪いを決めているのでしょう?技術、知識、接遇、結果・・・?
もちろん、感じ方は人それぞれなので、個人差はあります。
それを前提としても、病院の口コミを纏めたサイトを覗くと対応や言動が丁寧かどうかが、低評価・高評価ともに基準となりやすいように感じます。

私自身、精錬潔白な身ではなく、過去に患者さんの心を意図せず傷つけてしまった経験があります。謙虚さが身を潜めてしまったり、イライラしていた頃もあります。その時、自分の状態がどうだったかを思い返すと、心に余裕が無かったように思えます。言い訳がましいですかね…汗

ともかく、新入職員の皆さん、まずはご自身を丁寧に、大切に、労わってあげてください。

一週間、お疲れ様でした!

#ドクハラ #ドクターハラスメント #リハビリ #医療

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