適応障害で二度目の退職をした
一昨年の年末、適応障害で半年の休職を経て退職した直後に、世の中が激変して、再就職活動は難航した。
無職期間を積み重ねていくよりも、少しでも働いた方が自分のメンタルにも良さそうだったのもあって、派遣社員として働くことに決めた。
紹介予定派遣ではないけれど、上手くいけば契約社員から正社員になれるらしいということで、希望を持って働き始めたその職場で、私はまた適応障害になった。
毎日、めまい、吐き気、耳鳴りを繰り返しながら出社していたけれど、今年の初めまではまだ大丈夫だと思っていた。
月1の診療で、先生に休職を勧められても、休む必要があるほどの体調不良だと実感はなく、まだ大丈夫だと、2月までは普通に働いていた。
3月になって急激に体調がおかしくなって、結局、合計8日間休んだ。
4日休んだときに、もう無理だと思って、契約期間を短くしてもらえるように交渉した。
12月の更新の際に、通常、派遣期間は3ヶ月ごとなのを、派遣先の希望で半年にしたけれど、このまま6月まで出勤できるとは思えなかった。
休んでもいいから、契約期間4月末までにして、引き継ぎをして欲しいとのことだったので、そこまではなんとか勤務した。
その間、日常生活を最低限度にして、仕事に行くことに力を注いだので、部屋が荒れていった。
そもそも、もともと片付けられない正確だし、疲れ切ってやる気も起きない。
DMの住所が書かれた紙をシュレッダーにかけるのがめんどくさくて、テーブルの片隅に積み上げた。
ゴミを袋にまとめても捨てる日を忘れてしまって、部屋の片隅に放置した。
でも、仕事に行くのに必要なことは全部やった。
毎日、朝起きて、メイクをして、電車で通勤して、帰ってきたらお風呂に入って、洗濯をした。
それから、緊急事態宣言でお店が閉まるのが早まって、夕食を食べられないと困るから、と作り置きをした。
それ以外の時間は寝ているか、ベットに横になってぼんやりとしていた。
4月の勤務は有給休暇を週に2回取れたので、なるべく1日おきの出社にして、家事をやるようにしたけれど、それでも全然ダメだった。
退職して、二週間を過ぎ、ようやくゴミ袋も片付いて、本を読めるくらいに集中力が回復した。
だから、また、noteを書き始めた。
今、改めて思い返すと、4月は体調がおかしかった割に、活動的だった気もする。
美容院に行ってセミロングだった髪の毛をショートにしたし、歯医者に行って治療を始めた。
仕事に必要なことだけに全ての力を注ぐことに、どこか抵抗したい気持ちがあったのかもしれない。
考えてみれば、今までの人生、私は自分のことを後回しにしがちだった。
イヤなことはイヤだとはっきり伝えていたけれど、組織のためだと言われれば、断れずに引き受けたし、会社の同僚に誘われると気が向かなくても、人間関係が壊れるのが怖くて、出かけていた。
私は私に気を使うのが苦手で、自分の気持ちがわからないことがたくさんある。
ちょっとの違和感とか、不快感とかを、謎のポジティブさで「まあ、慣れるかもしれないし」「相手はそんなつもりはないかもしれないし」と、感情に蓋をしてきた。
一番大事なのは周りではなく自分だ、とようやく気が付いたけれど、どう生きていくのが自分のためになるのか、さっぱりわからない。
今は、会社勤めは向いていないんだろうなという、ぼんやりとした核心のようなものが見えているだけだ。
ただ、私は髪を切ってショートになった自分をとても好きだと思った。
あと、ずっと欲しいけれど似合うか悩んでいた服を買う決断をした自分も、それを着た自分も好きだった。
片付けが出来ないわりに、掃除機をこまめにかけたり、水回りの掃除をしっかりする自分も好き。
でも、周りに合わせることに集中して、自分の気持ちをないがしろにしていた自分は嫌いだなあと思う。
もしかしたら、適応障害を起こした会社で働いている自分のことを心のどこかで嫌いだったのかもしれない。
同じことを繰り返さないように、自分らしく自分を好きになれるような働き方を模索する必要がある。
そのためには今からもっと自分のことを知りたいなあと思っている。
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