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祭を聞く

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篠笛「玲月流」主宰・森田玲は、祭を彩る笛の音色の変容に危機感をおぼえ、篠笛の製作から手掛けて自ら流派を立ち上げました。各地の祭をフィールドワークする中で、担い手の視点に立って祭の…
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神賑(かみにぎわい)とは何か?

有斐斎弘道館の講座「日本の祭と神賑(かみにぎわい)」でお話した中からテーマを選んでダイジェストでお届けします。今回は、第2回「神賑(かみにぎわい)とは何か?」(2021年6月20日)からの抜粋です。 祭の中の静と動 祭には、清らかで厳粛な「静的な」場面と、賑やかで々しい「動的な」場面とがあります。多くの場合、動的な場面をもって祭の特徴が語られますが、もちろん静的な場面も含めて祭です。祭を「静」と「動」の二つの局面に分けることは可能です。しかしながら、この手法では、例えば、神

コロナと祭(2) ~ アフター・コロナの日本の祭

有斐斎弘道館の講座「日本の祭と神賑(かみにぎわい)」でお話した中からテーマを選んでダイジェストでお届けします。今回は、新型コロナウィルスの流行を受けて企画したオンライン講座「日本の祭と神賑-コロナ禍に立ち現れる祭の力」(全4回)の中から第4回「祭は誰のものか?-祭の歴史、今、未来を見つめて」(2021年2月14日)からの抜粋です。 令和二年は「神事の年」、令和三年は「神賑の年」前回の記事「コロナと祭(1)~ 今年の祭は斎籠祭」では、令和二年は多くの祭で娯楽的要素の強い神賑行

コロナと祭(1)~ 今年の祭は斎籠(いごもり)祭

有斐斎弘道館の講座「日本の祭と神賑(かみにぎわい)」でお話した中からテーマを選んでダイジェストでお届けします。今回は、新型コロナウィルスの流行を受けて企画したオンライン講座「日本の祭と神賑-コロナ禍に立ち現れる祭の力」(全4回)の中から第1回「令和二年の祭のカタチ-今年の祭は斎籠(いごもり)祭」(2020年8月9日)からの抜粋です。令和二年の夏の時点からみた記述としてお読みください。 コロナと祭講座の概要は以下の通りです。 ーーーーーーーーーーーーーーー 長期戦の様相を呈す

祭を読み解く~三部構造と二局面

有斐斎弘道館の講座「日本の祭と神賑」では、三部構造(カミ迎え・カミ祀り・カミ送り)と二つの局面(神事と神賑)を意識しながら、様々な祭、その中の祭具・芸能を読み解いていきます。 祀られるカミと、(カミを)祀るヒトがいて、初めて祭が成立します。祭の実態を把握するためには、祭を構成する諸々の有形無形の要素を、具体的な役割とともに把握することが不可欠です。 カミとは江戸時代の国学者・本居宣長は『古事記伝』の中で、「カミ」を、古典で語られる神々や神社に坐す産土(うぶすな)神はもとよ