見出し画像

【事業紹介】工務店の近代化で家づくりをアップデート【コウダイ企画室】

株式会社新潟家守舎 代表 小林紘大さん。自身の法人以外にも多数の事業を手掛けており、携わっている事業は30以上にも及ぶパラレルワーカーとして活動している。
今回は、株式会社新潟家守舎の事業のひとつである「コウダイ企画室」について伺った。
(聞き手・小野寺 美咲)

小林 紘大さん

地域工務店の家づくりをアップデートするための伴走サービス

コウダイ企画室の目的は、工務店における家づくりをアップデートすること。オンラインコンサルの形で、アップデートのためのサポートを行う。

地域工務店では、現場での作業以外にも多くの業務を抱えている。
マネジメント、広報、SNS活用……どれも大事だからこそスタッフの負荷は増していき、場合によってはパフォーマンス・クオリティ低下に繋がることも……。

考=紘大さんが直接サポート。
代=外部のプロフェッショナルと顧客を繋ぐ。

少数精鋭、もしくはほぼワンオペの地方工務店は少なくない。そんな工務店が抱える課題や漠然とした悩みをヒアリング。
現場監督・工務店・建築設計、家づくりにおける全ポジションを担った経験を活かして、解決に向かって伴走するのが紘大さんの役目だ。

アップデートの鍵は3つ

1、内製と外注

紘 僕は基本的に、その業務において僕より上手で速い方がいたら力を借りよう、というスタンスで過ごしていて。その方には自分の得意な部分でお返しして、お互いに良い形が作れたらそのほうがクオリティの高いものが生まれるじゃないですか。

「建築士なのに!?」と言われてしまうかもしれませんが(苦笑)、僕はいま、図面を描くのも外注していて。その分指示だしと赤入れは丁寧にやらせてもらってる感じです。

人によっては図面作成をご自身でやったほうが早い方もいる。その場合は早いほうが良いですし、ご自身の強みとしたらいいですよね。

ーーいちど、ご自身と工務店が持っている強みと弱みを分けてリストアップしてみても良いかもしれないですね。案外「これは外注すべきじゃない」と思っていることも可能で、外注することで全体の業務クオリティがアップするきっかけになるかもしれません。

紘 よくある例で言うと、インスタ運用。
インスタを普段触っていないおじさんが一生懸命運用して、時間をかけて写真をとって……なんてするより、外部の若いフリーランスの女の子に担当してもらった方がクオリティもスピードも段違いです。

ーーその見極めは非常に重要ですね。

紘 今、工務店経営者の方が感じる「自店の強みと弱み」があると思います。
そこでパートナーと組んで強みを伸ばしていくのか。もしくは弱みを補填していくのか。これは両方正解なので、よりマッチした方法を選びたいところですよね。

2、パートナー理解・DX化

「これからの働き方」は工務店にも言えること

DX化とは?
デジタルテクノロジーを駆使して
経営やビジネスプロセスを再構築すること。

外注を行うにあたって、外部のパートナーを作ることになる。
良い関係を作るには、パートナーを理解し、繋がりやすいDX化の体制を整えておくことがポイントになる。

紘 パートナーの業務形態はフリーランスの方もいれば副業の方などさまざまな形があります。今後はより多様になっていくことが予想されます。

報酬は前払いのほうが良い、やりがいがほしい……パートナーの方の価値観を理解するためのコミュニケーションは必須です。

工務店の目指すところと、パートナーのWANT、CANをすり合わせる。そうすることで、工務店の「頭脳」を増やしていくイメージです。


パートナーは工務店に出勤するわけではないため、遠隔で業務に携わる。基本はリモートワークとなり、情報共有のデータ化はマスト。
Zoom、chatwork、spreadsheetのような基本ツールは導入しておくと便利。大会社での導入よりも小規模な会社のほうが導入リスクが少ない。「職人」のイメージが強く、DX化に明るくない世代も多いのが業界の現状ではあるが、試す価値は大いにある。

3、新しい風を受け入れる

目指すはスモールエクセレント工務店

工務店はその地域と深い繋がりを持っている。かつ少数での運営の場合が多く、仕事の進め方や考え方が閉鎖的になってしまう傾向が強い。

紘 僕が工務店に企画担当としてジョインした際は、定例MTGとかに参加させていただくんです。

ーー紘大さんがMTGに参加することで、提供できる一番のメリットはなんでしょう。

紘 「外の環境を受けいれる体制」が培われていくことだと思っていて。
MTGに僕が居るのが当たり前になる。社長、中間管理職の方、新卒の方……世代の離れた方達の間に入って、うまく伝わりきらない意見を噛み砕いてそれぞれに伝える。HUB役として機能すると、社員の関係性がどんどん良くなり、意見を出したり聞いたりする体制ができる。そうして、外注へのハードルがぐんと下がるんです。
「次はこんなこともやってみよう」と前進していける組織になっていくんです。

ーー工務店が持っている可能性を引き出すきっかけになりますね。

紘大さんは、コウダイ企画室の業務内容を「コンサルティング」と定義しているわけではないんですよね。

紘 僕がジョインしただけで「売上〇〇%アップ!」と確約はできないので(笑)。
定義するなら、課題に関して問題分析して、処方箋を出す役目。目指す場所までしっかり伴走させていただきます。
あくまで主役は工務店の皆さんで、1年後に僕がチームから外れているのが理想ですね。

工務店に必要なのは桃太郎のようなチーム

コウダイ企画室のキーワード

紘 コウダイ企画室のキーワードである工務店の近代化には、先ほどもお話しした「頭脳を増やす」ことが必要不可欠です。
目指すは「桃太郎みたいなチームづくり」。
ひとつの目的に対して、様々なメンバーが別の場所から集まる。それぞれの戦い方で目標に向かっていく。

ーー時代とともに求められるクオリティがあがり、幅が広がる工務店の多様な業務と、マッチしそうです。桃太郎が4人いるより、猿、キジ、犬と桃太郎のチームの方が業務に合わせた戦い方ができる。

紘 今は、コウダイ企画室から企画担当として工務店にジョインしていますが、ゆくゆくは「社外取締役」のようなポジションになりたい。社外パートナーとして経営を企画する立場になれたら、もっとたくさんのことが出来そうですよね。
5年後には社名を変えられるように、僕も頑張ります(笑)!


そう笑顔で語ってくれた紘大さんは
2022年10月28日、東京ビックサイトで開催される「工務店ミライセッション2022」に登壇する。

工務店らしさを大切にしながら生き残っていくための家づくり・経営にご興味がある方は、ぜひ気軽にチェックしてみてほしい。

◆詳細・お申込みはコチラから>>>


最後までお読みいただきありがとうございました☻私のnoteはすべて無料です。サポートも嬉しいですが「スキ」ボタンがとても励みになります!