【前編】物件と地域の魅力をていねいに伝えていく。新潟・関屋田町リノベプロジェクト
物件に宿る魅力を次のご家族に繋ぐのが使命
紘大さん(以下、敬称略) 空き家に対して寂しい、ともすれば少し怖い、なんてイメージを持たれている方も少なくないと思います。
僕は空き家にも、暮らしていた方々の楽しかった記憶や生活の喜びなんかが宿っていると思っていて。
それを消すことなく、大切に、ていねいに、コスパよくリノベをする。
そして物件を次のご家族に繋ぎたい。
そう思って、このプロジェクトに臨みました。
手掛けているのは、新潟・関屋田町にある物件のリノベーション。
最寄りは関屋駅。自然にも恵まれていて、新潟内でも有数の「住んでみたい憧れのまち」だ。学校や地区公民館もほど近くにある。
築43年の鉄骨造3階建て。もともと1階が美容室と不動産屋の事務所、2、3階が住居スペースだった。
あたたかな記憶を、写真で伝える試み
紘大 建築業界では、リノベーション前の写真は部屋の全体像が写るように画一的な構図で撮るのが一般的。今回はあえて、プロの写真家に依頼して、いろいろな構図で撮ってもらいました。
写真を通して、次に入居されるご家族に、楽しかった記憶が根付いているすてきな物件だと知って欲しかったんです。
撮影は、1997年生まれ、糸魚川出身の写真家・小竹優太さん。
https://www.instagram.com/otke_ytaa_/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
紘大さんは、新潟市・上古町商店街(カミフル)の「複合施設 SAN(さん)」の展示で小竹さんの作品を初めて拝見した。
「ぜひ、うちの建築の写真を撮ってほしい!」とその場でオファー。今回の撮影が実現した。
プロジェクトの裏にあった挑戦と地域愛
紘大さんが愉快なのは、何事も「これまでよりもっとよりよくできないか?」を考え、実行し続けるのが癖になっているところ。
プロジェクトの裏側には、新たな試みがいくつもあった。
・新事業スキーム
・初鉄骨造建築のリノベーション
・写真家の導入
・大きな額の融資経験 etc.
紘大 「物件購入→リノベ→販売」の事業スキームをとったのは初めてでした。このリスクを抱えた経験が、今後の経験値と商談での説得力に繋がればと思って。
これまではオーナーの所有する物件を「リノベ→賃貸」に繋ぐのがメインだったので。
これまでの実績だと、古民家をシェアオフィスにエコリノベーションした「NECONOMA」が「リノベ→賃貸」事業にあたる。
また、今回リノベーションしたのは住居用の2、3階のみ。今後買い手がついてから、1階部分を最適な形でリノベーション・プロデュースする想定だ。
紘大 10年以上新潟で建築に携わってきて。
大好きな場所がたくさんあって、関屋田町ももちろんそのひとつです。
穏やかで、文化的で、とても暮らしやすい。すごくいいリノベーションになっているし、この物件を愛してくれる方は多いと思います。
その中で、最終的に購入してくださる、この物件のバトンを繋いでくださる方にきちんとお届けできるよう、全力で準備中です。
2023年の年明けに予定している見学会開催に向けて、踏ん張ります!
笑顔で語る紘大さんからは、強い地域愛、そして建築愛を感じた。
後編では、現在の進行状況と物件、見学会の詳細情報について詳しくお伺いする予定だ。
物件概要
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