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2021.8.12 私がNECONOMAをつくった理由

株式会社新潟家守舎の代表、小林紘大(こばやしこうだい)です。「楽しい暮らしはみんなでつくる」をモットーに、建築のキャリアを活かして家づくりやまちづくりに関するプロデュース業やコンサルティング業、デザイン業を行なっています。

現在、次の3事業を行なっています。
・コウダイ企画室 https://koudai-niigata.com/
・AMINARI:建築プロデュース
・タノクラ:楽しい暮らしは自分でつくる

■このプロジェクトについて

私は今まで多くのリノベーションプロジェクトに関わってきましたが、今回初めて自分で物件を購入し、オーナーとしてプロジェクトを立案し、資金を調達し、リノベーション工事を実施することにしました。

私自身が本当に大切にしたいことを見つめ直し、「古民家が持つ歴史を重んじ、わたしたちみんなが大切にしていけるような新しいカタチにし、未来に残していくこと」という答えを出しました。

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■きっかけは再建築が不可能な古民家に出会ったこと

ある日「古民家があるんだけど、購入しない?」とお電話をいただきました。詳しく聞いてみると、この家に住んでいたおじいさんが昨年亡くなり、息子さんが相続することになったとのこと。場所は新潟県新潟市中央区の歴史あるまち、沼垂(ぬったり)に古くからある小路沿い。この小路は車が通ることができないほど狭く、解体・再建築するための建築許可がおりません。そういった場所にある物件は通常の不動産売買ルートで売りに出しても購入してもらえる可能性が低いです。つまり手放そうにも売れず、という状態…。

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そんな経緯もあって、これまで様々な建物のリノベーションに携わってきた私のところにご連絡をくださったようでした。お電話いただいた後、「これまでの経験と知識を使えば、なんとかできるのでは?」と、チャレンジ精神に火がつき、翌日には購入の意思を伝えました。

正直、この時点ではまだどうするか全く考えていませんでした。
この物件を何に生まれ変わらせるのか、何のためにリノベーションを行うのか、そもそもこの狭い小路に面した物件でどうやって工事するのか、作業そのものは可能なのか…。しかし、一筋縄ではいかない状況だからこそ「やってみたい!」という意欲が湧いてきました。

再建築が難しい建物を取り壊したり放置するのではなく、築100年を超える歴史を重んじて残していきたい!自分が建築分野で培ったスキルと、新潟家守舎やコウダイ企画室で学んだ地域づくりや企画・運営のスキルを生かし、この物件をみんなが愛着を持てる新しいカタチに作り変えていきたい!
そう思ったのがこのプロジェクトのきっかけでした。

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■歴史ある古民家を、みんなが愛着を持てる新しいカタチにするために

今回のプロジェクトを進めるにあたって一番大切にしたかったのは「歴史ある古民家を、これからの時代を生きるみんなが愛着を持てる新しいカタチにすること」でした。

「みんなが愛着を持てる新しいカタチ」とは何か?
これまで様々な案件に取り組んできた中で、今回のポイントは断熱性能アップとシェアオフィス化だと考えました。

また新しいカタチを多くの方に知っていただくために、次のように考えました。

①断熱性能の高い、エコハウスリノベーション事例のモデルハウスとして活用

私の専門であるエコハウス(高断熱性・高気密性のある住宅)の知識と経験を使い、夏涼しく、冬暖かく、しかも少ないエネルギーのランニングコストで実現させます。


室内には断熱材をふんだんに使用するなど、建築の分野で長年学んだ技術をこの築100年を超える古民家に生かし、入居者の快適性・健康性・経済性に貢献できるようにリノベーションを行います!

そして、このエコハウスへのこだわりが詰まった物件を、新たなリノベーションの実例として、見学可能なモデルハウスの役割を

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②歴史ある建物を活かした、未来につながるコラボレーションを生みだすシェアオフィス

この物件=愛称「ネコノマ」には、私が代表を務める「新潟家守舎」の他に「入居者A」「入居者B」の3社が入る予定です。

3社の活動がコラボレーションによって発展していくような展開を目指します。入居基準は「私、コウダイとコラボレーションができそうかどうか?」です。既に1社、素敵な方の入居が決まっていますが、もう一枠空いております。

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コウダイと一緒に地域づくりや何か新しいことを始めてみたいという事業者様がいましたら、ぜひ《コウダイのインスタ》 や《ネコノマのインスタ》 にご連絡ください!

なお、シェアオフィスの契約方法は「現代版家守」運営方式で実施します。

「現代版家守」運営方式とは

オーナーである小林紘大(個人)からマスターリースで新潟家守舎(法人)と賃貸契約。新潟家守舎と入居者AとBで賃貸契約をしていただきます。リノベ工事の費用や、今後の物件の修繕等の管理費用は新潟家守舎で負担します。

既に素敵な入居者さんと一緒に協働がスタートしています!

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■このプロジェクトの意義

過去に小林紘大は、多くのリノベーションプロジェクトに関わってきました。いざ、自分がプロジェクトオーナーになり、立ち止まって考えてみました。

「断熱・気密をしっかり、自然素材を生かした、エコリノベをする!」
「3組のシェアオフィスにして、協働が生まれる場をつくろう!」
どちらもこの建物を長く愛し使い続けるための選択でした。

長く愛し使い続けるために
①少ないエネルギーで冷暖房をして、夏、涼しく、冬、暖かい環境をつくること。
②シェアオフィスとして事業化。家賃収入を得ながら投資回収しビジネスとしても成立させる。
この2つを実現させることコンセプトにしました。

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■NECONOMA」(ねこのま)とは?

先ほどから出てきている、シェアオフィスのネーミングとロゴについてご説明します。僕のプロジェクトに対する思いと発展を願い、この場所のネーミングとロゴに込めました。

Neo Connection is Notable Map

の頭文字を取って
「NECONOMA」(ねこのま)としました。

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意味としては「新たな結びつきは、注目すべき道しるべとなる。」というものです。コピーライトはマルヤマトモコさんに依頼しました。

またこのネーミング、コピーに合わせてロゴデザインをueno yuri (サルキジーヌ)さんにお願いしました。

このかわいらしいネーミングとロゴデザインで皆さんに覚えていただき、沼垂における新たな活動の拠点として認知していただけますと、非常に幸いです。


物件住所 新潟市中央区沼垂東1丁目8-22


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コウダイ企画室。ホームページ
https://koudai-niigata.com/

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